2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

終わりゆく時間の背中に耳を当て

去年…じゃない今年の夏は色々ありましたが、優しい友人は「火星の(ー)は大殺界だったんだから…大変だったんだよ!」とか「裏切られたでしょ!?」とか話をしてくれました。思わず「裏切り!?…ってそんなんあるわけないじゃん!」と言ってしまいました。様々な…

金曜日までつとめあげました!

『Jの少女たち』太田忠司講談社 ハ

『黄金蝶ひとり』に続く2作目です。 自ら贖罪の日々を送っている元警察官・阿南は、真実を求めついに行動する。「刑事失格」を凌ぐ、傑作ハードボイルド長編ミステリー。 「贖罪」を行う人間が出てくるミステリは「ハードボイルド」なんでしょうか。同人誌の…

『らんぼう』大沢在昌 角川書店

痛快!と聞いていたので、結構期待していたのですが、短編集だからか『新宿鮫』を3シリーズ位しか読んでない私には半分くらいまでは切れ味が物たりなかったです。コンビの二人は可愛いんですけどね。西原師匠のあとがき、文庫版でも掲載されてます!これが嬉…

ちょっとだけ助けてよね

『生首に聞いてみろ』素敵なタイトルですよね。 夜寝る前に読み継いで読み終えました。 ランチの友だった『名探偵は千秋楽に謎を解く』も。読んでる途中で1979年の作品で『剣と薔薇の夏』の方だと知りました。面白いですよの評判だけで読むとこういうことが…

『ビート・オブ・ハート』ビリー・レッツ 文芸春秋

『あなたのために』マット・ウィリアムズ監督/ナタリー・ポートマン出演で映画になったらしいです。 予告編だけ観たかもしれません。 味わいとしてはヴォネガット風になんですが、ヴォネガットと比べてしまうと激しさやスケールが劣るし、ほのぼのといって…

『ドルチェ−優しく 映像と言語、新たな出会い』A.ソクーロフ/著 島尾ミホ/著 吉増剛造/著 児島宏子/訳岩波書店  

「日本の芸術の特徴、最後まで語らない、香りを残す。 ロシアは無限に開く、オープンになるそして心を拡げる。語り尽くす。」 今回のソクーロフの書籍にはあまり美しい言葉が残っていないが、これは作品を作っている途中で、霊感を受けたものを、自分のイマ…

『ピンポン』

ちょっと暗い気持ちになったので『ピンポン』観てます。 でも原作読んでると…アラタ好きだけど…。松本大洋のハードボイルドテイストは漫画が一番です。俳優はよく集めたなあと感心しますが。 邦画では久しぶりにハードボイルドな科白を聞きました。

『ユートピア』

観てきました。 『10億分の1の男』、『carmen. カルメン』、そして『ユートピア』のラテン系美形俳優をみてみようという気もちも3割。 スペインの女性の監督であるマリア・リポル氏のものをみてみたかったのが5割。アルモドバル氏の映画は常識にとらわれず、…

レディースデイに観るならいっか

『Q&A』恩田陸 幻冬舎

てっきり答えはYesとNoで答えるのかと思ってました。それは『Loveless』のウィズダム・リザレクションのエピソードですね。 恩田陸のものなので、期待して読んでましたし、「メタもサイコも消化したからね、日本人は」とか脚本家の話とかも出てくるので、恩…

『ららら科學の子』矢作俊彦文芸春秋

アトムやファンタジイやSF(すこし不思議)とはあまり関係ない中味。ネタバレ感想。 30年、人生の一番良い時を自分で望んでいったとはいえ、中国で暮らす。エリートになり、宮仕えや開業で金銭的には約束された未来ではなく未知の世界へ飛び込んでしまう。そ…

電子を連れて来てよね

女優の深田恭子(22)主演の新ドラマ「富豪刑事」がテレビ朝日で来年1月からスタートだそうで!「富豪刑事」なんだ!ビバ筒井康隆!!テレ朝もしかして相棒の後にこれにするんじゃ…。富豪つながりなら「俺の空ー刑事編ー」の実写化の方が見たかったです。 今…

『神様からひと言』荻原浩光文社

これ、抱腹絶倒と言われて読んだんですが、ワタシの在籍する会社とそんなに変わらないので、笑うどころじゃなくて…。なんか仕事場が続いてる感じですよ。嫌な汗かきます(笑)。 無論、ラストはスッキリしましたが、書評みるとラストに至る迄もよく「笑った…

『映画狂人のあの人に会いたい』蓮実重彦 河出書房新社

愛情を発散する男というのは傲慢でセーブしないやつだと思うけど、まさにベルトルッチの魅力はそれなんです(坂本龍一) スタンダード・サイズの誘惑、あるいは映画の垂直性(アレクサンドル・ソクーロフ) パリの実践的映画論(エリック・ロメール) この三…

『HUNTER×HUNTER』

ひざひざにまともではありませんか?(これでまともに映る自分の脳がうらめしい)そしてクモ!旅団!ぎゃー団長は!?あれミイラ男だっけ…(立ち読みなのでメンバを最早あまり覚えてない)来週、無事に月曜日が来てコンビニが営業しますように。何よりも、来週…

『DEATH NOTE』

ここ数週間、こういう展開こそを待ってました。 ありがとう、レム…。夢で君にあえそうな気がしてきたよ。 朝から嬉しくて瞳孔が開きましたからね。めきょって。 そして次回は『先走り』ですか。ははは。やっぱ冬コミ近いし…クリスマスより、そっちの人の為じ…

燃えながら 凍りつく

養老先生もゲームや漫画や小説好きなんですね。 なーんだ!じゃあ私も100歳過ぎたってやってもいいじゃん。いやー結構人に言えない趣味だったので、漫画。 昨日O氏と話してて「友達にインテリが多いよね」と言われ「インテリ?学者の人は友達にはいないよ?…

『レディに捧げる殺人物語』名香智子(原作F.アイルズ)講談社漫画文庫

ヒッチコック監督の映画『断崖』の原作。 名香先生の漫画はシリーズものはかなり貴族的で癖があって大好きです。 漫画界のヴィスコンティです。美女姫やシャルトル公爵シリーズはフランスにもっていけばいいのになあ。 原作を読んだ方も、原作の良さや背景の…

『激安!ホスト天国』内藤みか 河出書房新社

図書館で恩田陸氏や加納朋子氏と一緒に借りたら司書の女性が目を丸くして確認した本。 ホストにはまりそうにないんでしょうね、恩田陸氏や加納朋子氏のファンは。ホストクラブにもボーイズバーにも行ったこと有りません。 ですが祖母が大好きなんです。 母の…

君は天国をしらないまま暮らしていく

『ライトノベルめった斬り!』早くでないかな〜。友人O氏とN氏を見舞ったというより談話室で飲み物も飲まず1時間半喋り倒して笑ってました。友人は元気で明日退院ですが、花束と漫画は何冊か渡しました。 ももせたまみ4コマは人気でした。 私も入院したら漫…

『臨場』横山秀夫 光文社

『第三の時効』以来の読んで良かったあ!と思う横山氏の本でした。 横山氏ならこのくらい書いていただかないとがっかりしてしまいます。非情ですね、ファンは。上野正彦先生の本が好きなので、ネタが被ってたらつまんないなあと思ってましたが、そんな心配必…

『スペース』加納朋子 東京創元社

『ななつのこ』『魔法飛行』の順番ではなく、『魔法飛行』を飛ばして、今作読みました。 そのため、主人公を忘れてましたが、全く前2作を知らないと、より沢山騙されて愉しいです、きっと。加納氏の物語で普通の女の子代表(といっても、こんな澄んだ子はフ…

月の影もあなたにうづくまる

好きなものはとても似ている。 でも好きと感じる理由が違うらしい。そういう方の書評を見つけると、この著者でこんな本出してるのかとか、興味があってもまだ手付かずだった本を探して、いくつか見つかるのですね。『第弐齋藤 土踏まず日記』です。今年6月の…

『グ印亜細亜商会』グレゴリ青山旅行人1,575円(税込)

インド中心としたアジア映画、上海をテーマにした音楽と女優などを追って旅した出来事など満載。 インド映画…『ムトウ 躍るマハラジャ』?は、凄いエネルギでしたね…。観ても全然スタアには惚れませんでしたが、どうして自分がそんな「スタア」だと思えるの…

『蒐集家(コレクター)』光文社

これは、期待していなかった割に好きな作家が揃っていて、内容も面白いものが多かったです。意外です。 井上氏は腕の良いコレクタですね。先日の日記でも触れた中島らも氏の「DECO-CHIN」。事故三日前に書き上げた遺作。 編集者の声が震えていた。 「たいへ…

牙を剥く 僕の愛しかた

細木手帳大したことなし…。 ブックファーストに昼休み行ってきましたが、レジで内容みてヘボいのでやめました。 ネタにもならない中身。各星人別の本のが売れる訳です。スケジュール帳としては殆ど役に立ちません!

金色は蜂蜜

『はぴぷり』高河 ゆん 学習研究社

ヤンママ(ってヤングって意味なのかヤンキーって意味なのか…後者だと思ってた)となかなか話さない娘:三日月ちゃんの話から幼稚園で世間に揉まれるまでの怒濤の「はっぴーなぷりてぃちゃん」の話です。勢いが怒濤ということで、世間は鬼だらけってことでは…

『ヴァンパイヤー戦争 1吸血神ヴァーオゥの復活』笠井 潔

生頼範義氏や天野喜孝氏が彩った混沌とした主人公らは、講談社文庫版では武内崇氏があっさりしたツラに描き変えてくれました。 そういう訳で、私は角川版を読みました。(その為、今回は画像がありません。自分でUPだと綺麗にならないし)アクションにかなり…