『Jの少女たち』太田忠司講談社 ハ

『黄金蝶ひとり』に続く2作目です。

自ら贖罪の日々を送っている元警察官・阿南は、真実を求めついに行動する。「刑事失格」を凌ぐ、傑作ハードボイルド長編ミステリー。

「贖罪」を行う人間が出てくるミステリは「ハードボイルド」なんでしょうか。

同人誌のことがかなりとりあげられているのですが、1987年位かと思いきや1993年の話だそうです。
私の中でかなり面白い年だったのが1987年位だったのでその後の話なのは一寸意外。

阿南は警官だったのに嫌味な無神経な奴ではないし、取り巻く探偵事務所のメンバもなんとなく良い面々でした。
全体的に軽々しいトーンではありませんが、最後には停滞していたものが動きだすので安心。