2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『私、Hがヘタなんです!』森奈津子、南智子、風吹あんな、清水ひとみ、中村うさぎ2003/03河出書房新社

本日は、女性でない方はちょっとご遠慮下さい。多分、この本読んで「普通の女はこうじゃない」と安心するかもしれませんが、これこそが女の悩みなので。別に、偏見がない方は良いのですが。 性に関して全く何も考えていない、充足した女性の方もご遠慮下さい…

『放送室の裏』 松本人志、高須光聖 2003/7 ワニブックス

放送は聞いてません。ラジオは全く聞かないので。 松ちゃんの小学校の友人たち(40歳になろうとしている皆さん)が松ちゃんの小学校一のお笑だったこと、手先がむっちゃ器用でプラモを美麗に作成したこと…そんなことから浜田との出会いを話してます。浜田と…

『愛でなく』

「見込みのない場面で強気に徹することを人は勇気と呼ぶのだよ、君たち」(J.B.)愛=情愛という表現を最初に見つけたのは『愛でなく』という漫画。 『BIGCAT Studio』が作者のサイトです。 漫画といっても、これは山崎豊子レヴェルです。 大河ものなんです…

『ファッションファッショ』山田詠美、ピーコ 2003/09講談社

ピーコの主張は「分相応」な「身だしなみ」を「客観的に見て」装いましょう、という全く当り前のこと。そしてポイントは何回も繰り替し伝えられている事ばかり。奇抜や個性が求められ、認められるTPOがあれば問題ない。 しかし、一般的に受けるコンサバファ…

『三人のゴーストハンター』田中啓文、牧野修、我孫子武丸2001/5(2003/09) 集英社

書評ではかなり面白そうな作品だったんですが、グロテスク表現は良いとして駄洒落がオリジナリティが余りなかったのにがっかり、その1。 がっかりその2は我孫子氏以外の作者が同じ形容詞を多様すること。 速筆の森 博嗣氏すら出来るだけ表現を変えようとして…

『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント』鴻上尚史2000/11(2003/11)講談社

マナー教室には何回か参加しました。 自分のスピーチもビデオで撮られ、批評されました。(辛いものです…) そういった「魅力の演出」ではない、簡単なヒント集。●「心を開く」=落ち着くこと。 ●「体を開く」=体から余計な緊張を抜いて、空間全体で感じる…

『デッドエンドの思い出』よしもとばなな 2003/07 文藝春秋

『アムリタ』以降、久し振りのばなな小説。 後書きに「『なんでこんなつらいものを金を出してまで読んでいるのだ!』と思ったかも〜」とありましたが、全然つらい物語じゃないですよ。今迄の作品のほうが辛いものがあった気がするけど、私の感性がすれた、と…

『松本紳介』『デッドエンドの思い出』

『松本紳介』ワニブックス 松本 人志、島田 紳助 2001/12 『裏松本紳介』ワニブックス 松本 人志、島田 紳助 2002/10 2000年10月からの初回50回分のトークが1冊目で2冊めは103回分までのトーク。絶対に放映分よりも削られてますけどね。ダウンタウンはユニコ…

『ハサミ男』殊能将之 1999/08 講談社

面倒なのでネタバレ感想から言ってしまいます。「私」は初めから女性っぽいと感じてました。(自殺癖や服装やターゲットを選別する視点)そして、プロファイラーも『プロファイル研究所』を贔屓にしている人間は絶対気付く筈)いい加減だったので怪しーと思…

『ハサミ男』『本好きへの100の質問』

「信仰と信心は違う。信仰は信じて仰ぐためにまぼろしとなって迷いと不安が付きまとう。 信心は自分の本来の姿を信ずる心と成って大きなエネルギーと成る。 信じられる者、汝の名は幸せなり。信じようとする者、汝の名は不幸なり。 世の成功者は信心のプロの…

『光の帝国 ー 常野物語』恩田 陸1997/10(2000/09)集英社

清々しい物語。『Jの神話』後にこれを読むと暴力やエログロが極力排除された、人間の理性と矜持と「今」を永遠に超えようとし、美しいものを追うプログラムを触発されます。つまりホッとする。 常に野に在るから「常野」。力をこのように使うのが本当に「美…

『消失!』 中西智明 1990/10 講談社

バンドネタから始まり、作者と同名のキャラが存在する為、『真っ黒な夜明け』みたいなのだったら、どうしようと嫌な予感があったのですが、ちょっと読んだら、とんでもないッス!すごいトリックだ! パズルものの要素も多少はありますが気にせず読めます。ネ…

『おしゃべりな映画館』1〜4淀川 長治&杉浦 孝昭1990〜1997 マドラ出版

あのおすぎ(杉浦孝昭)がねんね扱いされてます。師匠・淀川のエロティック全開です! 映画の奥深さ、魔性にとりつかれてしまう本です。 もうこの本読んだら一生エロ爺エロ婆です! どんな時でも人間に美しさを見い出してしまうようになってしまします! 読ん…

『ピーコ伝』ピーコ 、(聞き手)糸井 重里 2001/10日経BP出版センター(2003/09文芸春秋)

良くある体験記なんだけど、聞き手が糸井さんなんで、やはり相手もある程度は気を許してるみたいです。 ピーコ。確かにカテゴリはおかまだけど、毒舌だけど、それだけだったら、画面からは消えてますよね。また、おすぎの師匠は淀川長治(情というより色気、…

『神は沈黙せず』 山本弘 2003/10 角川書店

長編1300枚です。 今週の夜は殆どこの本に捧げました。 厚さといい、(文体の)腰の据え方といい、現実のトンデモの諸々(UFO、怪奇現象、超能力)を踏まえた上で一つ一つ潰していく様といい…『ガダラの豚』SF編みたいです。さすが、ト学会長! 主人公が…

『できるかなV3』西原利恵子2003/12扶桑社

私はこの方から「ヌルイと感じるものを全身で拒否する」ことを教えて頂きました。煮えたぎる作品テンションと対極のクレヴァーな 作者インタビュー是非お読み下さい。脱税、こんな感じなんですねー、たった数万の為に確定申告している人でも笑ってしまうでし…

『イノセンス』押井守監督を早速見に行く。

まさに今夜「日本テレビ特番」3月17日(水)26:53〜27:53「映画イノセンスを読み解く。〜語られてこそ,映画である〜」がありますね。監督が『女の人にも是非観てもらいたい』と言っていたので、期待は裏切れない、「綺麗なお姉さん」の女装をして観に行きま…

『子供ができました』よしもとばなな 2003/11 新潮文庫

これは日記文庫本三弾目です。日記好きの私、3冊とも読みました。 中学生の時に『キッチン』を読んだ世代で、あの頃は大人ってこういう内面になるのか…と憧れてもいたが、社会人になると年齢的な上下というよりもいつか自分も通る道という気にしかなりません…

『ダーリンは外国人2』 小栗左多里 2004/03 メディアファクトリー

このトニー氏と小栗さんのお二人、本当に良いです。 喧嘩したときの仲直り方法まで2には書いてあって、本当に可愛いのです。そして漫画家である小栗さんに「どーして日本人は漫画なんて読むんだ?」と聞く異邦人の多いこと!その度トニー氏に訳してもらいつ…

『ダーリンは外国人』 小栗左多里 2002/12 メディアファクトリー

『延長戦に入りました』奥田 英朗2002/07(2003/06)幻冬舎

ジュリーの映画『最悪』がこの上なく面白かったのできっと原作者良いのだろうとおもい、エッセイを手に取る。ここで小説を読まないのが私。始めの幾つかのエッセイが面白くなかったので、もう読むの止めようかと思ったら、『サッカーの精神と高校生の拡大解…

『獄中記ー地獄篇』ジェフリー アーチャー2003/11アーティストハウスパブリッシャーズ

『ケインとアベル』の筆者が虚偽罪(GFと食事をしていたのを偽証)の為、ヘルマーシュ(地獄の沼)いやベルマーシュ刑務所にぶちこまれた、22日間の記録。私と卿の認識が現実と違ったのが、無期刑囚は大人しいということ。 また、貴族階級の人間がムショの中…

『スペインの宇宙食』菊地成孔2003/10小学館

ちゃんと読破しました! 前出の『東京異端者日記』『男を抱くということ』等と比較すると女性と男性でベクトルが全く違うんだなと実感。サンプルが悪すぎますか?身近の男性陣は菊地さん指向の嗜好の人が多いので…。一番共感し、読んで良かった!と強く思っ…

無知、もしくは偏考 『公開処刑』

昨日はキレーに纏めないとちょっと恐いから…と書き切ってませんでしたが『四季・冬』。道流が再度死ぬのではとか四季の死まで書くのではと思っていたが…、【結論】森作家人生は続くのであった。 ここで頂点としてほしいという気持ちもあったのだけれど、私以…

『四季・冬』 森 博嗣2004/03講談社ノベルス

秋を読み、この四季で森作品の全てが終わってしまうのではないか、頂点を迎えるのではないかと懸念していましたが…四季は大人になっても生きることを選んでいたようです。本能にインプットされた欲望と本能が壊れた動物ならではの衝動。 飽いてもパターンが…

『LOVELESS』高河ゆん 2001〜 一賽社

ZERO-SUMに連載されている漫画。 猫耳がついてますが、作者自身「変じゃない漫画を描いたことがない」といわれているので余りお気になさらず読んで下さい。設定上は初体験をすると猫耳も尻尾も落ちるそうです。一応意味有りますね。あまり粗筋を書くのって好…

『予告された殺人の記録』G. ガルシア=マルケス1983/04(1997/11)新潮社

南米ものなので、タランティーノが関った『フェティッシュ』のような感じかと思ったら…やはり違いました。当り前ですね。これもタイトルで気になって読んだ本ですが、表現、構成ともに「予告」されただけにどーなっていくのかと思ってましたが…そうか…と。ノ…

『第三の嘘』アゴタ クリストフ1992/06(2002/03)早川書房

1作目より2作目、そしてラスト。哀しみや遣る瀬なさは脹らむばかり。 読み終わると本当は1作目から内側に哀しみがあったということに気付く。てっきり「おち」が最初にできて、三部作を書いたのかと思ったら、解説によると、「続編は予定していなかった」と…

『男を抱くということ』斎藤 綾子、南智子、亀山早苗 2001/04飛鳥新社

著者の斎藤、南さんには馴染みがあるものの亀山さん?ハテ…とおもいつつ読んだが前者2名が主に飛ばしてくれ亀山さんが一般人に近い立場にいるという感じ。 私にも目新しい視点があり、こんな女に出会いたい!と願う方は多いだろう。 名言炸裂。 「美少年はナ…

『ハンサムウーマン』1998/07ビレッジセンター出版局

9名の女性による作品集。読み比べて感じたのは「沢山作品を書いている人が上手」ということ。作品に雰囲気がある。そしてパターン化しているのかもしれないが、ちゃんとその作家のオチというか救いが出来ている。大変エロティックなのを想像してましたが、肉…