『おいしい店とのつきあい方』サカキシンイチロウ 角川書店


女性のみなさんへのアドバイスです。

レストランで本当においしい料理を
本当においしい状態で食べよう、と思ったら、
唇はなるべく裸の状態が素敵だと思います。
唇をちょっと拭って料理に触れる。
それこそがシェフが意図したできたての状態である、
ということなんです。

最初に唇。
恋愛におけるキスと一緒

ほぼ日でこの連載が始まった時、2年ずっと待ち続けたコート・ドールにやっと行ける機会がきた、とおもいました。
誰かに連れて行ってもらうのではなく、自分で行きたかったのです。
自分で斉須さんに対価を支払って、正面から挑みたかったんです。


勿論、そのお店に本当に行きたかったら良い客になりたいですよね?
だからどうすれば失礼じゃないか、ひとつひとつ迷っていたんです。
そして予約から、一緒に行く仲間のテンションの上げ方、服装、メニューの頼み方、飲みものの選び方、全て網羅してるのがこの『おいしい店とのつきあい方』。


ただの情報ならマニュアルは不要ですし紙の無駄ですが、これはエスコートしなれてない方は必見です。
男性のありかた、女性のありかたも載っておりそれが誠実に相手へのおもいやりの態度にもなっているのです。男性は悪い席でも他の女性をみつめてはいけないとかね!!当り前でしょううう〜!!とおもうけど、まあ、ね。


スノッブなのではなくて、佇まいが清潔で花が美しくて席の配置も広くなっていて、レストランも食材も、笑顔で気持ち良く働いている人達にも素直にありがとうを言える店に「こんな時間を過ごさせてくれてありがとう」と態度で伝えたいですよね?