ここまでしか送れないけどもう泣かないでね

はい、と言いながらさらに。


態度どころか、前菜の赤ピーマンのムースの一口目で感激して泣いてた私は分かりやすすぎでしたけどね…。私だって料理で美味しさと不思議さと驚異で一瞬にして泣くとはおもわなかったですよ。
感激する私を優しくみつめててくれたメンバにいくら感謝しても足りません。

その後もどれひとつとして、食感が同じものはなくて、対立する食感の白子のパイ包みやテリーヌ、エイヒレのたおやかさとネギの力強さ、子羊の内蔵なのに臭いでなく匂いした漂ってこなかったこと、この橙はエグミも苦味もないのは何故かなど、メンバと相談しながら頂きました。
いちごのスープは女性なら皆笑顔になります。
お茶うけには、なんとキウイの半生ゼリー風まで。和菓子で、「栗を蜜漬けしてカットして餡でまとめてお砂糖の上を転がした」ものなどはありますが、キウイですよ!!どうやったんでしょう!?いえ全てのメニューがどうやったのでしょう?なんですけどね。
親切で上品なウエイタの方に「喧嘩しないでくださいね(微笑)」と声をかけていただきながら最上に愉しくいただきました。


常に挑戦して開拓して若く新しい人にも脅威を感じることが出来るシェフには、私のことはすっかりお見通しでした。
既に超一流なのに毎日自分と闘ってる人には相手の力や技量や迷いなんて一瞬にして見極められる上に無条件に愛まで注げてしまうのです。
5年ぶりにそういう方にお会い出来ました。