『英雄〜HERO〜』2004/01チャン・イーモウ監督ジェット・リー、マギー・チャン、トニ−・レオン出演


マトリックス・リローデット』を観た時、予告編で観て、見逃のがしてた作品。
しかし、マトリックスよりスト−リーや美術等、色々な点で遥かに好きかもしれない。
でもGEOで分類が「カンフー」に。だったらマトリックスの方が比べようにならない軽そうな組み手なのでハリウッドだからって贔屓せずにマトリックスも近未来カンフーの類にしてもらわないと…。せめて、「ちゃんばら」か「歴史」にしてくれ。

血が流れる表現が最小限しかない(映像で)。これって、意外とよいものです。
より、「伝説」に近い描写にしたのかもしれないけど。
キルビル』みたいなのも嫌いじゃないけど、アジアの表現だなあ、これ!。

闘いの風に舞う銀杏の葉、たなびく布、女性の化粧、それらの色彩が必要なシーンで変わる。水滴位しか表現がなかったある作品とはここも違う。

音楽を奏でている時は実際に剣をとるのではなく「心で闘う」。

剣と書の根源が同じとし、書でも剣術を磨く。
武道の根底にはあるのでしょうが、なかなか映画でそれを描いてくれるのにあたらなかったのです。

シンプルな内容なのに、二転三転してくれる。そしてそれを見抜く始皇帝と彼の往生際の良さ…さすが全土を統べる男の器は違う…。そしてやはり名高いチャン・イーモウだなと(余り観てませんが)。

矢。矢の比類なき描写。ここまで「矢」が語る映画は初めて観ました。