michiru72005-12-12

首都医科大学中医○(草かんむりに約のような簡略字)学院、鼓楼中医医院
住所:京城区豆腐池13号
(何故に美味しそうな地名なんでしょう)


私と同行者が中医にかかりたい!!
と激しく要望したため、林さんに連れて行って頂きました。っとに自分の症状も北京語で説明できないくせに図々しいですね。日本のI先生はエロ親爺過ぎて、いつも「切診」(脈を取る)中に自分の肘を胸につけてくるのが、患者に不評でございまして。
しかも「腎虚」って診断をされてですね…。「腎虚」ってさ、男性のアレでしょうがっ!と憤慨したら、どうも母は腎臓が弱くて小学校を半年休学してたらしいので、あながち嘘でもないらしいのですが。人を色狂いみたいにさー。


中医で受付(挂号グァハオ)のお姉さんに「肥満を治したい!」と通訳してもらうと、デブじゃないじゃんといわれる。確かに北京ではあまりデブというかパンダ女じゃないかもとおもう…。
しかし!東京では激しくデブなので、「診察お願いします!」と食い下がりました。針の方が即効性あるわよと言われ「針でも灸でも漢方でも何でも良いです!」と更に頑張りました。同行者は右手が雑巾を捻るような動きは痛くて出来ないとのことで、別々の先生(専門別らしい)に。っちゅーか同行者は日本の外科に行ってなかったのがいかんのですが。


診察室(証室ヂェンシー)にもお姉さんがついてきてくれて、林さんも自分もいて、患者の同行者もいて、行列です(笑)日本人は外国人なので丁寧に診断されるそうです。
同行者の先生は若くてガタイの良い、さっぱりした若い先生で、細くはないですが指がツヤツヤしてて綺麗でした。色々、手の神経か腱のあるようなとこを触ってました。診断は、「時間が経てば、治りますがあまり右手を使わないように」薬は不要なので、診断のみ。


ワタクシは林先生に当たりましたが、どうも先生は90歳過ぎても現役のお一人らしいのですが、白目も濁ってないわ、腕もつやつやだわ、関節も固くないわで、恐るべし5千年。
この日は珍しく雪が降っていまして、窓の外ではしんしんと降り積もる中、いやらしさが微塵もなく余分な思考が全くなさそうな先生、凛とした若い女性の助手、愛想が良い受付のお姉さん、私、同行者、林さんの6人全員無言で、私の脈だけを「切診」する様子は(手首を置く固めのサテンの小さいクッションも可愛かった)、この旅行で一番美しい時間でした。
「問診」では体質の確認の為に、便の状況や月経の様子等を訪ねられます。
最後に舌出してと言われたのでペロっと一瞬出して「望診」はあっさり「やっぱりその舌か」みたいな頷き方を納得をされて終了。
「聞診」とは呼吸音を聞いたり、特有の体臭を嗅ぐそうですが、気付かなかったな…。
で「全く健康です」と言われたことは、爆笑してしまいましたが。


えーそれはないでしょ!と思いながら「ああ、これが医は仁術」ってことなのかな…と。安心するんですよね。こんな元気なおじいさまに言われると。


先生は口頭で「当帰15g、丹皮10g、白芍15g、生山?15g、陳皮10g、甘草10g…」と合計12種類の調合を女性の助手に書き取らせてました。


薬と煎代で46.52元+診察代21元で7日分(朝夕食後に一つずつ)です。
味はね、味は…臭いがうひーと思いますが、飲む時に1回嗅ぐと、もうヘーキ。一気飲みすべし。
母が臭いを嗅いだら「これ、腎臓病で飲んだ西瓜糖の臭いがする」やはり腎臓ですか…。腎臓はね、我慢しちゃう人が悪くするらしいですから、私を含め、我慢しないようにしましょう(笑)


本場の中医体験は楽しかったです、非常に。通訳して頂ける機会があるなら是非!


中医学について
http://www.explore.ne.jp/shanghai/medical/104.php3