『日本酒を味わう』田崎真也 朝日新聞社


西洋骨董洋菓子店』の橘の菓子解説でやられ、日々小野バタールを求めて徘徊したことがあるような食いしん坊にぴったりの本。小野ショコラなら私はタカギで満足してます。近くにあってよかった。いや健康には良くないのか。でもピエール・マルコリーニの殺人パフェの約束もあるんです。去年までの10年間、封印してたのに一回箍が外れると駄目ですね。黄金の丘で外れてしまいました。欲望って笊。

日本のソムリエは日本酒に精通するべきだ

とは、そうではないソムリエが多いということなんですか、そうか…。
焼酎好きな方は焼酎の本も出ているみたいです。ビールはなさそうですね。
森奈津子氏はソムリエの学校に通われていたのでエッセイでも、珍しいヴェルガモットが出てきて、同じのを探して飲んだりするのが楽しかったです。


世界一のソムリエ・田崎氏が日本酒を切り分けしているのですが、その表現の美しいこと…。言葉を目で追うだけで充分酔えます。
そういう本じゃないので懸命に読むのですが、同じ酒を飲んでこの表現を比較したくて仕方なくなり、駅前まで購入しに行きましたが、ないのですね…。


赤鬼まで徒歩15分もないのに、まだ飲みに行ってない。というよりダイエット中に田崎氏の本を読むのが間違ってるのですが、この方の舌と記憶力は本当にどうなってるんでしょうか?そして食材との組み合わせも意外なものばかり。フレンチ=フランスワインという枠が全くないのです。
ワインとホワイトソースは実は余り合わないとか、(モナリザで頂いたチーズ・神々のきまぐれと山廃が合いそうなんですよ、これが。山廃はブルーチーズとも良いそうです。知るだけでぞくぞくします。ヴァランセやコム・ダビチュードに行ったら山廃と飲ませてくれ…るかな?数年前のヴァランセにはなかった気が。)
ホタテの貝柱に醤油ならこの酒、ポン酢ならこれとか、素晴らしいプレイ。いやプレイじゃありませんが、想像するだけで旨そう!っつーか辛抱たまらん!!
これはもうこういう本ですね、仕方ないです。世界一、最高。


そろそろ肌フェチとして実験すべくベジタリアンになろうと、肉と牛乳を控えめにし始めたのですが、こんなこと知っちゃあチーズは…チーズは諦められないな…。
酒がなくてもカマンベールとドライの白いちじくは切らさない時点で、血筋を想いますね。同じ酒好きでも栄養失調になる人と脂肪肝になる人だと後者です。


山田錦(しっかりした酒質)しか知りませんでしたが、雄町は江戸時代からある酒米で柔らかく、まるいそうです。松井三井はほっそり、スマートとのこと。


最後の恋。

六十代や七十代。
  『○○さんは△△さんにほんきなんや』
  『そうなんやで。
   ○○さんは真剣に最後の恋やってゆうてるんや』
  詳しい内容は聞こえませんでしたが


友人に「女を売りにしないで、話が出来るのが羨ましい」
と言われまして。
売りに出来るようなものがないのでなんとも申し上げられなかったのですが、
売りに出来るならいいじゃない?で済むような
人によってはシンプルなことではないらしいのですが、
どう見られるかよりも、遥かに、
「面白い話」や「発見したこと」をみせる、話す方を
常に選択し続けているのでは…と。
まあそれがB型なのかもしれません。
『バカなおとなにならない脳』おすすめ。


私は相手の骨格等より、
目が輝いてたり手が暖かかったりするのがずっと大切。

  でも、三十歳を過ぎた今、それが逆に悩みの種になってます。
  自分に自信が持てないでいるのです。
  褒められるのはいつも私の外見で、私の内面ではありません。
  そしてそんなふうに捉えてしまう自分を
  ひねくれてるし好きじゃないなぁとも感じています

  顔を意識せずに生きていても、
  それだけでほめられたりねたまれたり。
  意味もなくヒイキされる居心地の悪さはさびしいです。
  まずはじめに容姿で百の評価をされて、それから後は
  どんどんマイナスになっていくパターンが多いんです。
  『私の何を知って告白してるの』と言いたくなります。
  私より目立つ美人の姉はさらにその害があるらしくて、
  生き方自体がかなり崩壊しています。