『コバルト風雲録』久美沙織 本の雑誌社

少女小説の開祖は吉屋信子氏。


ジュヴナイルとかライノベとかヤングアダルト好きと一般大衆娯楽文学との違いは「エロスの質」、(端的には)「美的感動」
恋愛小説やポルノと「萌え」作品の違い。
「まことより嘘が愉しや春灯」という言葉に感動できるかどうか。


あの『ハレンチ学園』は少年ジャンプ連載だったそうで、時代が良かったんですね…。
「友情・勝利・努力」……ですよね三原則。
まあ例外が『DEATH NOTE』のヒットにも繋がった訳ですもんね…。

下読みは一作、千円。


『小説新人賞の獲り方おしえます』で散々書いたのに、その後も注意したところが直ってない作品ばかり届いたこと。


多田かおる先生の『愛してナイト』が闘病中の母上が入院してる病院の消灯後、灯のある「階段」の冷たいタイルの上で描かれたこと。


ファンレターを送ってくれた2000人の読者にすべて返事を書いていたのに、サイン会で「私のこと分かってくれませんでしたね」と言われ、エクセルの無い時代に頭に読者像を叩き込んでサイン会に出席し、ファンの名前を書く時に貰った手紙の感想も話したこと….。


『丘の上のミッキー』を読んでないのですが、ちょっと他の作品でも読んでみようかなとおもいました。