『雀鬼流。桜井章一の極意と心得』桜井章一 三五館

michiru72005-03-21



牌譜(「符」計算なのに何故に牌「譜」なのか)をまだまだ(というか一生)瞬時に見極められないので、今回は牌譜イラストがないのを読んでみることに。
麻雀ネタは逃げ腰ですが人生には前向きに。


やはりね、スターが居るジャンルは輝いてるんですよ。もう1頁読む毎に漢気あふれてて、「ああN村なアニキな世界…ステキ」って陶酔しますよ。階段で語りたくもなるな、これは。


阿佐田哲也氏も凄腕だと思ってた私はP188でビビりましたね。

「彼が麻雀で勝つのを私は見たことがなかった。」
「小説のモデルとなった人たちも裏技ありの麻雀を打ったことがありました。しかし残念ながら、彼らの腕はとてもその道で通じるレベルではなかったのです。」

私の麻雀の全謎の1/4の回答が出ました。

幸せは、濃いつきあいから生まれる。

「女性とかかわりをもつと、ある程度時間をとられてしまうので…」
などど妙に謙虚なことをいっているのです。そんな弱気でどうするのか。

たっ、確かにN村は面倒見がほんっとーに良かったです。ホモかと思う位にTの家に迄訪問したりしてて。スキンシップはしてたか分からないけど。
Tの営業が駄目なとき、タッグを組んで「これでTが駄目なら俺がこいつを殺して心中する」って皆の前で宣言しててTがとても(瞳で)嫌がってたのが忘れられません。その後女子はキャーキャー言ってましたが。ええどこでも女子の中にはこういうネタ好きな子がいます。
N村は本気で捨て身だったのだな、と今更。

愛にも麻雀にも、呑まれたらいけない。

欲望をなくすのではなく、呑まれないように生きると。

素直に聞ける師を求めよ。

育児観。小学校迄は私は子供の奴隷。中学から二十歳までは私がトップになる。二十歳以降は対等。
子供の頃に依存心を満たし、中学からは与える立場に。

P171は男女の違いを図式化。更に違いを埋めようなんておもうなと。ズレをわかったふりをすると無理が生じると。
女が麻雀を打つと頭部に立場や思いを表す、髪を振ったり眉や口を動かしたり。
男は身体全体で表現する。

↑確かに、女性はそうですね。

愛に交換条件はない。すんなり与えるだけでいい。
幸せはあげるだけ、それでいい。


本人は仕事は立派にやってる、というかもしれませんが、家を留守にしたリ、家族に対して手抜きもしているわけです。残された奥さんや子供たちはというと、苦しんだり、違うものを欲しがっている。で、奥さんも子供たちも欲求不満になっていく。


私の場合、この女と結婚したら苦労するだろうな、とはじめからわかっていて一緒になりました。苦労は承知のうえ。いろいろボケたことをやってくれる女性のほうが私は好きなんです。

『伝説の雀鬼』読む迄は、雀鬼は麻雀ばっかり打ってるのかとおもってました。麻雀のためなら女房も泣かすかと。で奥さんも今3人目とかそんな学習能力がない人なのかなーと…やはりそんな人では20年間無敗にはなれるわけがないんですよね。


相手が悪いんじゃない、その相手を選んだのも自分。
優しさと暖かさは違う。


この当り前なことを分かってる人なので安心して読めました。


本当に家庭を観てるんですね。
子供とのエピソードを読むと朗らかで楽しそうなんですけど雀鬼の家庭。
確かに家庭って男性で決まるから女性としてはちょっと悲しくもあるんですけど。


奥さんとの苦労ってどんな苦労を予想したのか。ボケってどこまでボケでOKなのか大変気になります。雀鬼もててたのに、偉いなあ。漢だよなあ。
凄過ぎ。


あっ、だからN村も結婚したのか!
雀鬼ファンは皆ボケた女と一緒になるの?