『恋よりふるい』阿部恭久思潮社

リブロでバイトしてた頃にぱろーるで購入してました。
メジャでない詩集や句集は図書館にないので購入せざるをえないのです。と解釈する前にその言葉がほしくて仕方なくなるだけです。
バイトの3時間分の価格でした。


官能とやるせなさに彩られてるかというとそういうことはありません。
好きな人と必要なものだけがあるシンプルな場所で暮らしてる二人の時間の詩。

大好きな人と
大好きなかっこうをして
窓からながめていると

アンタンとするなァ
人生の、どこにいたって

それからぼくは鉛筆と
カメラであそんだ

きみはむこうをむいて
アイロンにとりかかった

われわれの

恋よりふるい
春の宵