『ソレしながら好きって言える?』安彦麻理絵 太田出版


ここからはストレートやノンケ(って何のカテゴリかわからない人は調べなくていいです)の男性は読んでも時間の無駄というか知りたくないことだろうとおもうので違うサイトヘジャンプして下さい。「ストレートやノンケ」って何?とおもってる男性も。
後でグダグダいわれるのには対処しません。警告しましたから。

「どちらかと言えばセックスは好きなほう」にYESなアナタに贈る、ココロとカラダと恋のお話 全17編収録の傑作短編集。

と帯に。
愚問。そんなの「誰と」するかによりますよね!
とレジの女性店員さんと語りたかったが、ノーメイク眼鏡な十代にそんなことを言ったらセクハラですし仕事中です。
男にはいいのかって、いいんです、舎弟は。『電車男』のエルメスみたいなのに常に引っ掛かってるから教育(端から見たら調教とも)してるんです。


まず、安彦麻里絵の書評の前に売り方が根本的に間違ってますね。ベクトルがおかしいのです。
『夏の夜会』みたいにしっとりした表紙にして西澤保彦先生の大人びた優雅な推薦文を頂く。
そしてわたせせいぞう氏の側に置く。
ジョージ朝倉氏だって『ピース・オブ・ケイク』は装丁が美しいのだからその線を踏襲すればよろしいのです。
そしてPOPには「21世紀版『やっぱり猫が好き』」か日本版『Sex and the City』。


この位やれば大丈夫かと。
と熱心になる位メジャになってほしいというか、安彦氏の女性キャラが普通の女性にも住んでるので、いちいちブログで紹介したり女性やゲイとでなくとも、男性との会話の基礎にあってほしいなと。

まあ、この違いがあるから、付きあえるんでしょうけど。
いや、夢見せてるほうが騙せるからいいのか。
…安彦氏も私も正直すぎ(墓穴)ってオチか。

作品は女性側からの視点が多いのですが、多種多様で結婚後ネタも充実してます。

『「すき」の理由』が一番可愛い。
「そうそう脳を通さず口から勝手に出てくる言葉に愛が表現されてるのがベスト!」ですね。(ええもー、ゲイと語るからいいです)ちくしょー可愛いぜ!!そしてそんな風に相手を愛せた男性にも拍手。一人前の男になったねーパチパチ。

(女性じゃなくてもいいのですが)相手の体温も上げられないような男がしのごの抜かす世の中がおかしいのです。いくら稼いでいたってそんな半人前が。

彼女がいつまでも冷え性だったらアンタが器が小さいんだよ!テクニックうんぬんじゃなくてな!!自分のことばっかに構いすぎなの!
もっと丸ごと受け入れやがれ。いくら技術があっても拒まれてたら身体は分かるんですから。
ーーというのは作品にはありませんが、女性=冷え性というのは当り前なんかじゃない!と言っておきたかったのです。
くそーいつまでも彼女を冷え症にしてる男なんて一人一人殴ってやりたい。

つまらない作品は一つもないです。陳腐な題材にも「その」女のコの可愛らしさが垣間みえていつのまにか微笑みながら読んでしまうのです。


私の周囲の人だけでいいので、老若男女問わず良い顔で暖かい手で生活しててほしいのです。