まったく君はどうかしてるよ

今年もあと18回。そして明日で日記1年か…。
住んでる場所も仕事も生活リズムも変わりましたし恋煩いも初体験したし変わらないのは女性の友人が呆れず見守っていてくれるくらいです。
短歌界の稲垣吾郎穂村弘先生の『世界音痴』に感動して始めたんですよね。

日記を読んでる方は皆「よくそんなに多くの本を読めますね」と言って下さいますが、私からしたら面白い本だけ読みたいのに外れ本がこんなに流布してるのが口惜しい1年でした。まだ穂村先生のくくーっくくーっも見てないし…サイン本には


ウルトラマン精子のように


をいただきましたが。そしてコメントも。

穂村先生といえば『もうおうちにかえりましょう』の「夜の合唱」で当時の彼女とラブホテルのベッドの中で大島弓子の『たそがれは逢魔の時間』のネーム
「ドクターの本当の名前は?」から始まるネームを合唱したエピソードですね。
「道端譲、です」


ペンダントありがとう
わたしも譲くん好きです
わたしの夢は譲くんといっしょにくらすことでした
いっしょに食事をして
いっしょに散歩をして
いっしょに旅をしたい
いっしょに眠り
いっしょに笑い
卒業しても
夏がきても
秋がきても
病気のときも
死ぬときも
きっとあなたを思いだします

そのひとは、私同様、『逢魔』のネームを完璧に暗記していた。その驚き。一体感。かび臭い暗闇のなかで、「いっしょに眠りいっしょに笑い」と夢中で声を合せながら、私は涙ぐむほどの興奮に包まれていた。

ぼくはきみを
ぼくはきみを
ぼくはすきだったです


私はもちろん『逢魔』は読んでますし、このシーンは好きですが暗記してはいませんでした。
そんなこと、私の場合はないだろうなと。


ところが「恐怖が始まる!」からはできたんですね。まあ別の話で。
どんな気持ちでいかなるシチュエーションかは書きませんが。


最近は猫のエッセイが殆どの大島弓子がいなかったら森ミステリも山本直樹もないとおもっているわたしなので、こういった世界が好きな人は大島弓子の『綿の国星』以外から読んだ方がよいです。
好きなのは『夏の夜の獏』『ダイエット』『つるばらつるばら』。

70年代のはまた別の素晴らしさがあるので別の機会に。
祖父江氏の愛蔵版また購入しようかな。(勝手に捨てられた)