『じかんはどんどんすぎてゆきます』雁須磨子太田出版

雁須磨子氏の漫画を男性が読むと「俺の方がいい男だ」と思う人は多いとおもう。
なんとなく。
最近の世の中、ほどほどによくない男の人の方が早く結婚しますもんね(偏見)、と35歳以下の男性で既成事実もないのに結婚出来る人の心理が全くわからない私はおもいます。「何故に可能性を追求しないの?」と本人に聞いてしまいます。
回答者の一人当時25歳の若造、和智(仮名)は「もうそろそろ一人の人をずっと愛したくなったんですよ」と、おめー織田ユージ周辺のドラマばっかみて育ったろ、大体家族以外の女性がお前を相手にはしてなかっただろ、とツッコミしたくなる返事でしたが、今もやはりヴァカなのか離職し半年経った前職の飲み会でまた聞いてみます。織田菌は死ぬまで脳を冒しそうだからなー。


さてヴァカとは無縁の『じかんはどんどんすぎてゆきます』です。

「まっしろけ」は愛が漂っててじーんとくるし、
「テイメラレンシャ」のラストのエピソードは色々な男性に質問してみたいけどまだまだ心のモリナツ師匠に到達しない私は面と向かっては聞けないです。

「蟻」は同時期に同じ作者による自衛隊ギャグ漫画からすると非常に意外なほどディープでシリアスなエロ。反動でしょうか『めぞん一刻』と『うる星やつら』に代表される。
「毛糸玉」はかわいい夫婦の闘病記。


エロティックFで連載中のファミレス漫画も面白いです。
ナンパ100%成功するおじいさん客の話が今まででベスト。