『ラブ・クラシック ー和風ロマンス作品集』比古地 朔弥 太田出版


舞台は戦前と戦後に分かれています。
フィールヤングでの新連載を見ると、その時代がお好きなのかもしれないです。(『けだもののように』は未読)


インスタントに「萌え」るのもいいし、嫌いじゃありませんが、一つの偶然を必然にして、相手の全てを妄想するような、そんな時期の「背中合わせのリルケ」。
スタイリッシュに客観性も併せたものなら西炯子の世界がありますが、それとは同じ材料でも全く違います。


大田出版webよしながふみ氏も、「人間の性の残酷さと滑稽さとあたたかさ。最後の『白花曼珠沙華』の何とも言いようのない切なく美しいラストは最高です」と絶賛しています。


なぜか実は舶来品店と奥様の話が一番記憶に残っています。