『博士の愛した数式』小川洋子 新潮社

小川洋子氏の本、初読。
確かに噂に違わず傑作です。せつないです。
そのせつなさも、ちゃんとカテゴリに分けられるせつなさですけどね。

『ネジ式ザゼツギー』を読んだ方には前向性健忘症というんですか状況設定は同じですが、熱過ぎない優しさが良いです。


子供が事態を打破できる力を持つのは無心だから。




【意味のない比較】
『ごくらくちんみ』と『博士の愛した数式』を読むと断然の前方が胸にくううっとくる、泣けないせつなさなんで…読み合わせが悪かったですね。
博士の愛した数式』は夕暮れになってゆくときのせつなさで
『ごくらくちんみ』は夜が明けしまうせつなさです。

また『博士の愛した数式』は子供の課題図書に出来ますが
『ごくらくちんみ』は子供にはニュアンスは伝わるでしょうがちんぷんかんぷんでしょう。アタシも自分の墓買っとくかな。