『乙女なげやり』三浦しをん 太田出版 1,470円(税込)


三浦しをん氏の本を読む度に「好きなもの」は非常に似ているのに、愛しかたが違うことに気付きます。
ひとえにこれは現実の恋愛に溺れたことがあるかどうかではないかとおもうのです。
自分の脳内の愛の放出は私も得意ですし、そのエンドルフィンで日々のストレスを解消しているようなものですが、相手のいる問題だと自分の勝手に出来ず譲歩しますよね。その譲歩分が違いではないかと感じます。


『愛すべき娘たち』では気に入った話が、私は1話目、しをん氏は最終話というのも各々の環境の違いを象徴していますね。まあ私の環境って日本だと殆ど眉を顰められてしまうものだから…ねえ。

笑って説明しないとならないのが、顔面コロッケ化しそうでヤなんです。(コロッケも顔芸をしない頃は小顔だった→このまま笑い顔を作ると私も更に大顔になる)
昔の女優は大顔のほうが良かった(舞台映え)そうだが、今の流行から大顔へ!ってことはなさそうですからねえ。


しをん氏のエッセイ自体は『人生激場』が最も切れ味は好みです。
『わたしが語り始めた彼は』が大変素晴らしかったので、以来、エッセイより小説にパワーが傾注しているのではないかと、かなり淋しい気持ちを抱いてます。


今回のは『アラベスク』で橋本治の評論を出してきて迄討論しているのが…羨ましかったです!
私も語りとうございます…!


で、でも小野役をイチローって無理!違い過ぎる!
イチローは女好きな感じがちゃんとするもん。不倫とかあの計算してない髭とか。ゲイの髭は職人の刈り込みですもんね。


少女マンガ語りの友人かあ…桜井亜美とか読んでる友人を気長に洗脳するか。いきなり小説『感情教育』読ませてもなあ……なんとかないものですかね。