『地下室の幽霊』森奈津子840円(税込)学研


エンタティーン倶楽部シリーズで、十歳になった少年少女を対象にして発刊しているらしい。モリナツ氏には名作『お嬢様』シリーズがあるので、少年少女を対象にするのは、別段新しい視点ではないようで、今作も自分が夏休みでラジオ体操のために鳩の鳴き声で6時起きしていた空気の中に居るようでした。


子供の冒険や探偵ものの本だと、登場する大人はせいぜい親位までなのに、老人が出て来るのが、さすがモリナツ
モリナツの愛を感じます。「わたしを愛したわたしたち」を。

小学生で、下記の想いを抱くというのが、二人の将来はやはりモリナツ先生のものなのね、レズビアンになってしまうのか…。と多少過るものも(笑)。

あたしたちは、おたがい、変わることができた。
きっと、これからも、二人そろってよい方向にいけるにちがいない。