『黄金時代 日本代表のゴールデン・エイジ』フローラン・ダバディー アシェット婦人画報社


どーして婦人画報社の方々がこのナルシス・ダバディー君を止めなかったんでしょう。日本人の女性の8割は胸毛がダメという(当方調べ)ことを婦人画報社なら知らなアカン。しかも腹ぽちゃなの…。でも彼のこの豪放なナルキッソスぶりは全盛時の岡村靖幸を髣髴とさせてちょっと女子をキャーと言わせるものがあるのも事実。腹ぽちゃいいじゃーん!ダバディーだし!
そして日本を激やせから奪回しよう!サムライダバディーと共に!!


小宮悦子中西哲生村上龍氏らと1対1の対談があり、対談の相手も中身も本当に素晴しいし、それぞれ違う視点、角度からのアプローチです。
ダバディーが相手に合せてファッションを変えているのが、また…。


サッカーにはダバディー氏、無論詳しいので欧州サッカーの見方などのレクチャーもあってマドリーのサッカーカフェにビビって入れなかった22歳の私にこれを持っていってあげたい位、目から鱗で深い蘊蓄。いや、サッカーのカフェに女性が一人もいなかったのが、この本で納得。
そしてフランスでは話す言葉、仕種でレヴェルが明瞭に分かれる(確かに貴族制を維持する為にも必要ですもんね)ので、トルシエダバディー君が手取り足取り教えていたこと。その報酬が日本サッカー協会の年齢の規定通りにしか支払われなかったこと(本人がフェアに算出したら●倍の価値が有ったとも記載有)。文化論としては(そういえば読んでた)前回の著作『「タンポポの国」の中の私 ― 新・国際社会人をめざして』(常に「貴族」であり続けるプライドがひしひし伝わって来るのが素敵)も良かったのですが、サッカー論は今回の方が詳しいです。



確かにトルシエだけだったら、私はそんなにTV観なかったですね。「今、サムライがいたよ!?」って友人とチャンネル戻したもの、はじめ(笑)うっわああ〜フランス男だああ(爆笑)っていうの?フラメンコを躍る男性はジゼルのように自分の悲劇に酔う様を見せてくれることが多いのですが、相手にゴールされた時のダバディーがそんな感じだった。選手より凄かった(表現は)。


感じ方が映画的というか、「美しい型」というものを持っているので、多少それがつまらないというのはあります。巧く表現できませんが。
日本人だと混沌の中からオリジナルな新たな楽しみを発掘するのに、欧州だと歴史ある既存のものやはり強いのか、貴族だからか、微妙に引っ掛かるところがあるのです。これはちょっと追ってみます。もしかしたら私がゴージャスじゃないってだけのオチかもしれません。


FLORENT DABADIE BLOGがあるので最新情報はここで。普通にモデルとして座っていれば美男子なのにね。家族愛がフランス…。ぬぬ…。
カワイコぶって日本語で文章書いてるダバヂ君よ…。

ジャンクSPORTSでは短くコメントしたら、もっと浜ちゃんに振ってもらえると思うよ。


男性も胸毛に退かず、読んでみて下さいね(笑)面白いことはうけあい。