『世にも奇妙な職業案内』ナンシー・リカ・シフ/著 伴田良輔/訳 ブルース・インターアクションズ


表紙はAG+のCMでお馴染みの"Odor Judge"ベッツイー・ライオンズ氏。
西に黄色なんでぴったりかと思ったのと、どんな珍しい職業が有るのか興味があって借りてきました。
因みに、におい鑑定人は殆どが女性らしい。


訳者が述べているとおり、素晴らしいのが写真。
その職業が造り上げる人間がちゃんと写されています。どちらかというと「労働」でではなく、「職人」として働い
ている人が多いからか、曖昧な印象ではなく、自信(謙虚そうにしていても)を感じさせる笑みが多いです。


職業として幾つかだけ紹介。
日本でもよくあるのはゲームテスター”Video Game Tester”。ゲームは私も好きなので募集良く見たし、友人が昔やったけど、時給が安いんですよね〜。部屋代を払わなくて良い人がやる仕事でしょう。


男子トイレサービス係”Men's Room Attendant”が実は…だったり。
高級サパークラブ、ローラ・ベルで働いているそうですが、豪毅な店だな、オイって感じです。
日本だとクレームが恐くてしてくれなさそう。


一番驚いたのはドッグ・スニッファー”Dog Sniffer”。
歯の為の食事療法の効果を調べる為に犬たちの口臭を週一で検査する仕事。口臭は10段階に分かれて汗臭い、塩気がある、かび臭い、キノコ臭い、虫歯になっている、等に分けられるそうです。チーズみたいですね。


ヒュー・ヘフナー(男性ならすぐ分かります…よね?)氏の私営動物園管理人がバニーと腰を降ろしていたり、んー…こういうウイットって良いですね。


一等賞は女装学校校長”Headmistress”。都立水商のリアルヴァージョン。
生徒の6割が既婚者(……)でヴェロニカ・ヴェラ氏は世界初の服装倒錯アカデミーである「女のコになりたいボーイズのためのミス・ヴェラの花嫁学校」の創始者であり校長。
学期のクライマックスの卒業試験は…。
面白いので、全部紹介するのは勿体ないため(写真も秀逸だけど、無断転載出来ませんし)この頁だけでも立ち読みで御覧下さい。
というか、私も教えてもらいに入学した方が良いですね、ここ。