『煙か土か食い物』舞城 王太郎 2001/03講談社

菊池成孔の『スペインの宇宙食』みたいな疾走感ある洒落た文章だなーと思いつつ読む。

ミステリというよりも、スラップスティックというか小説というか、メフィスト賞は幅が広いなあ〜と感心しました。

ラストも良かったし丸雄の兄弟への叫びもいいし、壮大な兄弟喧嘩が素晴らしい。また全員背が高いナイスガイなのに福井弁(静岡の県民性に似ているので親近感)が…最高。

途中までは、家族の話が出てきても、距離感を持って読めたのですが、ネタバレ感想丸雄が…知っている人に余りにも似ていて、二郎に非常に肩入れしつつ読みました。
そして、似ている故に
「こいつらは手の平サイズの小人になってどこかの穴の中に入って他人から遠く離れた場所で思う存分戦い続ければいい!」と主人公が思った時、あんなシーンなのに笑ってしまいました。

うんうん、私も、今までに何回も願ったし思ったな、其レ。アマテラスは出現しなかったなー。
また前日に『長いお別れ』読み終えたばかりだったので、吃驚した。



ベスト聴いたら止まらないです、ムーンライダース
仕事に行けなくなりそうなので、取り出して『KILLBILL』サントラを聴く。