『新宿歌舞伎町駆けこみ寺 ー解決できへんもんはない』玄 秀盛 2003/04角川春樹事務所


人が何かをしようとすると足を引っ張る人はどこにでもいるし、それは甘い汁を吸いたい人だと思う。
著者は発病と同時にボランティアを実際に「始めた」ことが凄いのだ。
また死ぬまで、地位やお金や目に見えるものに執着してしまう人間ばかりのなかで(「経営の神様」もしかり)、それを手にした上で超えることがそれだけ尊いことか。

そしてこの人のカウンセリング我流十ヵ条の凄さ。
「わからんかったら、もっと苦しみ。あんた、苦しみ方足らへんからわかれへんね」
と進む方向は自分で決めさせること。
自主、自立がないと変わらない、とハッキリ分かっているところ。
ここがアマゾンの書評では「えー、かわいそー」となっていたんだろうが、人間は肚を括らなきゃ変わらないんだよ!肚括りを変わってやれる奴なんか人間じゃないし、それこそ縋る宗教…。

ま、このへんにしましょう。





さて、書店にて、またモテてしまった。「書店モテ部」メーリングリスト作ろうかな。
↑『ライン』(西村しのぶ)ネタです。ハイ。
場所:地元の書店
時間:19:30
状況:下記
語彙を増やそうと類義語辞典をパラパラ捲って、「ふー、ここの品揃えは今イチだけど漫画見てくか」と、あたかも脚の運動を始めた時、紅いハードカヴァの平積み本を倒してしまい懸命に押さえている女子中学生が!!
駆け寄って、その子の本を抱えてあげ本を一緒に全部平積みに戻した後、(ここから完全にバンコラン…いやカイエン憑依)しっかりその子の目を見て
「手は切りませんでした?大丈夫ですか?」
とにっこり。(本のことは一切無視して、「世界で大切なのは君だけなんだから」ビームを出した気がする)

その子は、声をうわずらせて「あ、ありがとうございます!」とぴょこんと頭を下げた(可愛い!!)
微笑みながら「とんでもないです」と無意識に口が動いた後、また、その子はぺこりと私に「あの本当に有難うございました!」
が、がわえええ(愛らしい、の意)
何故かヒール履いてんのに騎士の如くダッシュ出来たってことは霊体はカイエンではなく、スパークだったのかもしれん。
こんなビアンモードなのはスパークの所為と『東京異端者日記』を読んだからなり。