山頭火

朝、会社に向けて歩いていると前の女性が振り向いて「おはよう!」。
私の靴音や香水…いや微量のはず…アロマのポットを洗ったからオレンジの匂いがきつい…いやそんなのでは分かる訳…『エスパイ』?…と騎士の攻撃スピードのように推理しましたが
「ウインドウに映ってたから!」


四か月前にはまさに「勝手にしやがれ」って日々だったので背中の真ん中まであった髪を切って、ジーン・セバーグでしたが職場の人に驚かれる位「伸びた」。
やっぱりこの女性らしさ溢れる私、女性ホルモンが多いのね、と思っても「髪伸びるの早いとスケベって言いますよね、それですよー」と口では言う。
「そんなことないよ」と言うのであらあら、笑ってオチにしてくれないのかしら?と思ってたら
「スケベな人は鼻毛が伸びるのよ。鼻息荒いから!」


ふっ…笑ってしまった私の負けね。

山頭火に行って参りました。
店の空気がピリッとしていました。この空気に触れるだけでも800円の価値ありかもしれません。
そして8割の人が塩、2割が辛味噌のなか…30分で私だけが味噌。味噌好きなんです…でも塩がおすすめならそう書いておいて下さい!
味噌美味しゅうございました。『たんぽぽ』みたいにスープ飲み干してしまったもの…。チャーシューが一枚多かったのはきっとサービスですよね「今度は塩、食べてくんな」って心意気かしら。近いうちに、また伺うわ!
そして有昌も近所にあった為、美川憲一やヒロミが食べてないか覗くついでに、いただく予定です!その時は「シロートが飯食いにくるんじゃないわよ」とでも言いそうなオバさまが食べていたのが視界に入ったので『はるか17』のように初心な私は入店出来なかったの…。



ルース・レンデルは『Papa told me』の綺麗なお姉さんが読みそうな小説として小道具にあったので、高校生の私は手に取りました。今思うと「綺麗なお姉さん」はこんなの読まないだろう!だって樋口可奈子は読まないと思うよ!!もう引き返せない私。普通の人が日常の中で少しずつ狂っていく過程の描写が巧すぎて読むと細胞に沁みわたるように冒されていきます。