『現代に生きる江戸談義十番』竹内誠 小学館


杉浦日向子の対談があったので読みました。
竹内誠氏は江戸東京博物館館長。

姉川新四郎が心得として述べた「江戸は二〇歳の気分、大坂は三〇歳、京都は四〇歳以上の気分で演ずるように」。
・江戸の貸家は十年で元がとれるような安普請にしてあり、また覚悟がどこかにある。
・「信心が三分の遊山七分」
・「いき」を表す漢字には「粋」や「意気」、「当世」、「程」等がある。見栄があるからこそわきまえていた。「負けるが勝ち」。
田中久重は天才的なカラクリ師でありモールス信号を製造し政府に納め弟子を旋盤を輸入し田中製作所を立ち上げ、電球メーカの東京電力と一緒になって東芝になった。
・江戸は朝から飲んでる。
・わざわざ生一本と名乗ってないかぎりはブレンド酒。
・食事は一日に5〜6回。
・住宅費は月に一万円そこそこ。
・墨田堤に桜を植えさせたのは吉宗。品川の御殿山も小金井の桜も。中野の御犬小屋の跡地に桃園をつくったのも吉宗。