『バッド・エデュケーション』ぺドロ・アルモドバル CD→

『Bad Educathion』初日に行って参りました。
ネタバレ感想ではありませんが色々疑問は残ってます。下品な部分なのであとで知人のゲイに聞きます。


『バッド・エデュケーション』オフィシャルサイト

ブログを始める前だったんですね『トーク・トゥー・ハー』を観たのは。
あの映画では意識ない時に妊娠させられちゃうのは…反則だよと思ったので、諸手を上げて最高!とは言えませんでしたが『オールアバウト・マイ・マザー』なら家族恋人とも情愛を深めるのにもお勧めです。それでいて決して薄くない内容。


今回、銀座でなく新宿タカシマヤ12Fで観た(家から新宿までと新宿南口から劇場窓口迄の時間が同じ!混み過ぎ)のはこちらのほうがゲイの皆様も多いかと思ったからです。


4/9(土)16:15の回上映前に華道家の仮屋崎省吾さんによるトークショーがございます。


とあってはこの時間にしますよ!特にファンではありませんでしたが、折角なら楽しみが多い方が!


私は指定シートだったのですが、モーゼでも居たのか、真ん中から左半分が男性同士の二人連れ、右半分がおばさまや女性同士やノンケカップルが多くて、これを!これをみせたーいと…。ゲイの男子の髪型や髭はもおいっつも後ろから観ても美容院帰り?と聞きたい美しさです。カジュアルなお二人組が多かったです。ああお見せしたかった。
仮屋崎省吾氏はなんと!こけら落としから生けた花と登場。こんな仕掛けがあったのね、この劇場。
しかも登場音楽がゴジラのよう(司会者は『オペラ座の怪人』と形容)。
お話の内容は美輪明宏氏と同じようでした。でもこの情熱的に花を生け続け、プライドも折らずに貫き通す華道家に多少感動しました。ストレートだって醜女は辛いのに、ましてやあの世界では…ねえ。きちんとメイクまでなさってましたし。
花は12日まで会場に置かれるそうです。
官能的で可憐。15分で4人でこの作品を造ってしまったそうです。


私はアルモドバルに敬意を表し、ZARAとシビラを着用したのですが、ゴルチェ着るべきだったみたいです。


アルモドバルならその映画でも感動出来るのですが、今回は神学校…あの神父のサッカーシーンとボーイソプラノとか映画館もう、さっすがアルモドバル。詰めまできっちりなさってて、いやもういつもいっつもなんでこんな判ってらっしゃるのか…。キリエだし音楽。レクイエム大好きなんで…。悲劇には定番だけど、キリエにはいつも感情を持っていかれてしまうので(しかもボーイソプラノ…)


殆どの広告文の煽りは私にとって嘘というか「そうじゃねえだろ!」でした。見てもいいけど、アルモドバル映画を一つでも観てたらアルモドバルの通す「筋」が分かってるとおもうんですよ。そしたらこの「煽るだけの型」な表現はないんじゃないの?という。大いなる愛って?そーゆーのは『オールアバウト・マイ・マザー』なら分かりますが…。
今回はラストが!ヒントはパッションです。
この一言がねっ。くーっと来ました。すぐエンドロールだったのに、そこでマスカラとマリー・クワントの肌も崩れました。


ハート型の薔薇を生けてしまった華道家と私の二人しか、もしかしたらあの「パッション」で泣いてないかもしれませんが…いいんです。
私も情熱をもったまま生き続けますよ!


手塚治虫が『バンビ』を何回も観たというエピソードを聞きたことがありますが、私もこれなら何回も観ますとも。


どーでもいい話ですが、ノンケカップルの男性観客が一番所在なさげでしたし観た後「訳わかんねー」って言ってました。盲か?君は?女、そんな人間への興味や好奇心がウッスィィ〜男は捨てろっと何回か言いそうでした。君のことも「わかんねえ」で放棄するぞそいつは。
パンフも買って向かいのHMVでサントラも購入した私が好奇心濃過ぎという話ではなくですね。