『それ行けトヨザキ!! Number迷コラム傑作選』豊崎由美 文芸春秋


豊崎由美氏は、『文学賞メッタ斬り!』では男性だとおもってました。そしてB-1で放映してるミステリチャンネルで話し方が女性でした。でも『百年の誤読』ではかなり女性です。で『それ行けトヨザキ!!』は時々女性です。37歳では全くオバサンではないのに自らオバサンと言ってしまうその客観性。

エアロビック世界選手権大会―極上の笑顔の大盤振る舞い。美形揃いの選手団。金襴緞子の舞い踊り。

レオタードには私も興味ありませんが、『ベニスに死す』のビョルン・アンドルセンのユニタードなら私だって観たいですよ!

プロサーフィン世界選手権ムメサーファーはもてるモ伝説の検証。年寄りサーファーの頑固。波立たぬ中のヒーロー

吉田秋生のサーファーは素敵ですが、日本でサーフィンやってるのはバカだと私は常々おもっていたのですが、そう思ってるのって少ないんですね。
スター選手がいるスポーツはどれも輝いてますが、ここではケリー・スレーターが不世出のスターらしくしかもルックスも良いらしい。トヨザキ社長の幸せが読者の幸せです。


カーリングは氷上のチェスだと言われるくらい頭脳を使うスポーツ。


高橋由伸選手へのトヨザキ社長のラヴコール…社長…壊れてる。でも社長が「ケッ、男!?いらんっ、いらーん」なタイプでなくて良かった…。はい…。


スポーツ雪合戦は戦争名作ドラマ『コンバット』を見ているがごとし。「殺す」とか「空爆」とか専門用語も多用。


酔拳は日本で一人しかマスターがいない。でも下戸。酔っぱらわなくても拳をふるって良いんですね…。酔っぱらって拳法したら只の酒乱だから?それを超えるから拳法の奥義なんだと勝手に解釈してました。つまらないです。

ボディビル選手権ム意志の力で肉体をデザイン。海中生物エイのごとき後背筋。分け入っても分け入っても肉の山。 

私も社長もNG。


世の中に下駄マラソンとして、下駄をはいて4km走る大会があるそうな。
私も絶対参加しないタイプ。