『アルファベット・パズラーズ』ミステリ・フロンティア9 大山誠一郎 東京創元社


大山氏は京大推理研究会出身らしい。
本格ミステリの正統派ですね。
今までは翻訳をしていたそうで今作が小説デビュー作みたいです。
『2005本格ミステリ・ベスト10』で8位となり話題になってたので読んでみようと取寄せました。


「Pの妄想」…これ…動機もトリックもトンデモじゃないですか?
いやまだトリックは良いのですけど…論理的なら本格ファンはOKなのかなー。私は本格ファンではないので(とてもそんなカテゴリに入れない)。


「Fの告発」はまあ謎としては3つの中ではソフトでした。


「Yの誘拐」はパズル的な作品集なのに、手記の地の文も読みやすいし感情移入しやすいです。この筆力なら長編も読みやすそう。
自分が予想しうる解答で終わりかとおもいきや、ええ…っ。って誰もこんなの解けないんじゃないの。
しかもいつのまにかキャラクタはシリーズ化するかと思ってたのでえーっ、えーーっ、新しいけどアリなの?
初パターンでした、私にとって。