『電脳娼婦』森奈津子 徳間書店
『ゲイシャ笑奴』に比べると、SF色が強いです。
構成は面白いのですがその分官能性はうすめ。
まあそれは好き好きです。
「この世よりエロティック」 これはまだ想像の範囲内。
「シェヘラザードの首」 ラストもっと手酷く裏切られるかとおもった私が荒んでるんです。
「たったひとつの冴えたやりかた」森先生じゃないとここまでは書けません。
「電脳娼婦」 さすがバイセクシュアルの森先生…素敵なオチです。
「少女狩り」 珍しくハッピーエンドではないですね。でも或る意味ハッピーエンドかも。
「黒猫という名の女」 主人公の口調が『耽美なわしら』を想起します。SFでもソフト面でかなり修羅な展開でした。