『空中ブランコ』奥田英朗文芸春秋1,300円(税込)


笑いにキビシイという直木賞を体重百キロの押しで勝ちとってしまった作品ですね。
奥田氏作品は日記にも書いたとおり『延長戦に入りました』しか読んでませんでしたが、あの『最悪』の映画を深夜TVで観てたので、侮ってはいませんでした。


一作目の『イン・ザ・プール』よりも面白いというのはTVで様々が自称文化人にすら言われていたことだし、ギャグも切れ味が良くなったというので安心して読みました。

やはり、表題作が一番面白い。伊良部が首だけくるって回転するとこまでオチで持っていくあたりは、キレイにまとまってて良いんじゃないかと。

看護婦のマユミも肉体派バカかとおもって添えもんで読んでいたらラストに意外な働きがあるし。


イマイチ本の口直しに読んでいたら、一気に読んでしまいました。
で最後の女流作家ってモデルは直木賞といえばコイツみたいな林真理子じゃないの?