『六番目の小夜子』恩田陸新潮社540円(税込)


NHKドラマを観た知人が「スッゲー良かった、超好き!」と言っていたので、原作を(原作がある作品ならば99%は原作の方が面白いので)読みたいなと思ってました。


でも、どうせ名作なら…という安心感で延ばし延ばしにしてました。恩田陸氏の作品は当たりが多いし関根パパのようなキャラクタがかなり好きなのです。読んでたら出てきて驚きました。


恩田氏の世界はなんとなくエリートが多く出てくるというか、構成がそういう世界で成されているのが特徴かなと、デビュー作に戻り読みして思いました。
女性に関してもそのキャラの長所を挙げてあるので男女の間にフェアな緊張感があるのも良い。(女流でも宮部氏の場合はなんとなく捨て鉢なテイストが漂っているような気がします)


この作品でも、主人公の秋とサヨコはフェアであったし、『クロスファイア』のような特殊能力がどうのこうのという話でなくて安心しました。最後に。

実は『球体の季節』も入手済。