『主婦の旅ぐらし』青木るえか角川書店460円(税込)

主婦本《第三弾》だそうですがこれが初めての本です、るえか姐さん!
ネタが圧倒的で、「旦那が入れ歯になってしまった」「猫にはあたり猫とスカ猫がいる」「コンドーム売りが来た」などなど…まだまだあるぜ!

本好きな人にはたまらない、いや、両議的(エキヴオツク)で突飛な(アンソリット)なものの中に驚異(メルヴエーエ)を発見出来る人なら武田百合子や『チョコレート戦争』は堪能済みでしょうが、一番すごいテンションなのは武生編。福井ですよ、舞城ですよ、いやここには関係ありませんが。

OSKの男役スターに恋をした顛末がすっごいの。
ファンサービスがすんごくよくて出口で「一緒に写真撮らないの?」と言われ写真取るときに「スッ」と腰に添えてくれたりするらしく…。

男役スター様は、素顔も美形、男役化粧姿も美形で、水もしたたるという形容詞があるが水じゃなくて油のしたたるような濃さがあり、しかしいくらその油をゴクゴク飲んだってもたれないんだ。彼(女)のあまりの美しさカッコよさに、私はいっぺん死んだ。死んだおかげで肉体が滅んだものだから、七十五キロあった体重が今や五十七キロである。

「シビレるう〜」なんていうのはつまらない形容詞だとバカにしていたが、実際シビレるんですよ。ビリビリビリと。体から脳髄から。そして体内の余分な体脂肪がゴオーと音をたてて燃焼しはじめる。グリコが一粒三百メートルだとすると、このスター様に声をかけていただくと「一声五百グラム」。つまり一回につき五百グラムずつ痩せていきます。


OSKか…大阪なんですねえ。追っかけがいあるなあ。