『イニシエーション・ラブ』乾くるみ 原書房1,680円(税込)

80'sの恋愛小説を今まで読んでいない上に、静岡市内は多少わかり、『Jの神話』を読んでいたので「こいつは絶対しかけてくる!!」と気合いれて読みました。
ネットで論争もいくつか起こっているのも見ていたので早く読もうと。


ネタバレ感想ネタバレ対談です私が参加してる訳じゃありませんが、私はA→B→Cです。
順番通りやな。(夕樹=タッくんネタでは勿論、二股だと思いました)


80′sというのが、私には割と新鮮でA面でクリスマスを祝うところなんて、誠実というか真面目な奴…って感じでした。

随所にバレがあるのですが一番ピンときたのは指輪かな。これはCの部分ですよね。こいつ、新しい指輪(男)があるから、古いのあっさり返しやがった…と。そしたら後からわんさかバレがでてきました。クリスマスディナーのキャンセルとか水着とか。金曜日しか駄目とか。
しかし、読んでいたときはそれを聞き分けるA面の純情ぶりに私はいたく感心。(時代が実は80′sじゃなく60'sじゃないかとか…Vシリーズや『四季』以来疑いまくり)
「誠実」で選ぶようになったヒロイン・マユも学習能力はあるようで良かった。


ミステリですが、殺人事件が起こる訳ではなく、『Jの神話』のようにグロくはないので安心して軽い気分で読めます。