『いつか、ふたりは二匹』Mystery land 西澤保彦 講談社

トリイツカサキノ氏のセントバーナード犬と猫の絵がとても素敵。
私もセントバーナード犬に救助されたいよ大吾より（犬萌えか）。

お話や文章自体はくどくなく（笑）、頭脳明晰な少年の話でずんずん読めてよかった。
でもラストがねー、いきなりねー「オチ」になるのねーーー。そこまで「オチる」必要があるの？って。ちょっと傾きくらいでええやん？みたいな。

さて、小学生のころ、殺人事件は自分と全く違う世界の話だった。
でもこの本を読んでいて今はどうなんだろう？と思う。
『探偵伯爵と僕』では何故かおもわなかったのに。

私の出身は静岡県なので特別都会じゃない。
日本のよくあるのんびーりした悪意を自覚しない人々が集う地方都市だ。

この本は教師のセクハラについては書かれていないが、
中学生の時には理科教師が盗撮していたし、よく身体に触られた。
でも面倒なので放っておいた。職員室で手を握られていたのを目撃した教師は多かったろうが、誰もその教師を咎めなかった。
誘拐されそうになったことはあったけど、完璧な未遂だったのでトラウマでもないし。

だから、状況はそんなに変わらないのではないかと思う。

お、『パズラー　謎と論理のエンタテインメント』も出てますね。見のがしてた！