『猫舌男爵』皆川博子2004/03 講談社 (ISBN:4-06-212327-4)1,680円(税込)

こ、ここまで想像しますか…!!!
容赦ない、執念すら感じさせる作品群。エロの方向がまた…。
まるでこれが最後の作品集になる覚悟が出来ているかのような気合い。
『死の泉』しか読んでなかったので短編の切れ味には失礼ながら驚きました。

「水葬楽」は途中まで読んで(ネタバレ)『半神』と気付いた。でもそれが分かっていても、キャラクタの感じ方と世界観が違うので楽しめます。

「猫舌男爵」これが唯一笑えるけど、その笑いも乾いた笑い。山田風太郎にはまった日本語が不得意な欧州の青年の顛末記。『バジリスク』なんて読ませちゃったら、もっと面白いことをしてくれそうだ。

「オムレツ少年の儀式」へえってオチ。一番普通の作品。

「睡蓮」時間の経過を(ネタバレ)遡って行くとは思わなかった。とりまくキャラクタも巧く描けているしラストも非常に美しい。

「太陽馬」物語が交錯する。どうなっているのか、ラストまで全く分からなかった…。

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申し訳ないので一応隠します。

いきなり今月末までに引っ越すかもしれず、また仕事も7/7迄に希望退職者を募っている。どうして平穏な日々が来ないのか…。



こういう時にハリウッド映画みたいに「助けてパパ」とか「おかあさーん」なんてWORDが浮かべばいいのにな。頼りになるどころか、各々違う家庭を築いている昨今では無意識にでも浮かばない。

一日仕事を休んで『暗闇の中で子供』。陽光の下で舞城作品を読んでいると、何が起きても別に命があればいいじゃん!ワオ!って気分になってしまう。
福井と静岡県民って似ているんだよねえと過去に静岡出身者である私に語った福井の男は違う静岡女と駆落ちしたが。いいの彼奴は四郎じゃないから。でも肺が2回も破れる男と住むのって…いやいや強い遺伝子がGET出来る素晴しいチャンスと前向きにいこう。

でもこんな時に「俺の家でゆっくり考えろよ、部屋は余っているから」なんて言ってくれる人がいたら、転ぶよなあ。(勿論四郎がいない福井には住まない)それが軟禁でも全然構わない。結婚はある程度精神的な軟禁だから。特に自分で自分ことを縛りがちな傾向がある私には。でもある日女性脳が我慢できず蒸発するってことはありそう。

職場のオネエが「うちの弟と結婚しなさーーーい!」と言ってくれるがどうして顔を見れば喧嘩する弟と私をくっつけるのか…?弟からしたら嫌がらせだよそれは。別に彼にDVDの山があってもドールが居ても構わないですけど…。
こういうところまで考えず「じゃっ、明日セッティングして下さいよ!」と言えるフットワークが
一番必要なんだよな。

呟きおわり。