『からくりアンモラル』森奈津子2004/04/23早川書房、1600円、四六判ソフトカバー


性愛SF短編集です、確かにそうです。

一つずつ趣向が違っていて、味わいも枯淡、華麗、艶やかさも様々なので大変読みごたえがあります。重要な創作上テーマという点で『耽美なわしら』は「笑い」担当、『からくりアンモラル』は「エロス」担当です。でもそんなにハードなエロスではないのでご安心頂ければ…。

「あたしを愛したあたしたち」「レプリカント色ざんげ」が特にお勧めでしょうか。

私は森先生の御友人、岡田桃子さんによる、同人誌「森奈津子ファンブック3」の「お嬢さまシリーズ」(学研レモン文庫、すでに絶版)のサブキャラ特集を、秋葉原に行かず通販する程になり愛が詰まったこの3冊を貪り読んでいるので、最早、誰も何も言えないでしょう。
この愛の充足は何にもかえられない。
イーエスブックスで「森」専門書店を開くことも画策中…。


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FSSファンブック?同人誌?なんて一冊も読まないくせに…どうしてモリナツ本手を出したのか?
それはモリナツを愛している人が寡黙だからだ!(話相手がいない)西澤先生くらいか、雄弁なのは。でも誰も『両性具有迷宮』良いって言ってくれない。ちちち。
きっと穂村本があっても購入して読むだろうな。いや、凄い企画になるだろう。でも普通の会話が噛み合いそうにないメンバかも。