『限定版 LOVELESS4』高河 ゆん 2004/06/25一賽社ZERO−SUM COMICS (ISBN:4-7580-5078-3)800円(税込)


限定版ですとも!予約しましたとも!
しかもネットじゃなくリアル書店で。恥ずかしいなんて言ってられなかったわよ。
入手できない恐怖に較べたら。

小冊子マジで可愛いし、私の心の中の五匹の猫は皆、4巻に浸りきっているでしょう。1匹の外れもなく。交換日記ね…高校生の頃はやっていたなあ。授業中にこの日記以上の勢いで書きまくって似顔絵なんかも色鉛筆12色位使って描いて、相手に「じ、授業中だぜ」とひかれたのも良き思い出ってものさ。
メールがない時代のよいアイテムだったなー。

タイヘンなへンタイの言葉マニアの草灯(なんて紹介したら誰も読まないよね)といたいけな立夏の話!限定冊子に「これは愛の物語」ってありますがそ、そんなのあったりまえじゃねえかあああ!!貴女は愛の物語しか描かないじゃないですかああ!!そんなのも見抜けない奴は只の猫耳漫画だと思っているのか?いやそう観えるならその方の幸せぶりは羨ましいかも。

でもご本人自らのスタンスが謙虚にも下記のようなものなので私みたいなのは少ないのか。

「言葉を美しいと思えるのは、受け取る側がちゃんと受け取っているからです。言葉は言葉にすぎなくて。
それに力を与えるのが、こころです。
受け取る側の準備がなくては、どんな美しいものも届かない。
わたしが何を言っても、受け取らない人は受け取りません。」

だから繰り返し描くんですよね、同じテーマでも。
ほろり。

LOVELESS』は今迄で一番好きな作品(繊細な言葉遣いや痛みを知っている人が多く登場していて設定が(ほぼ)「現代」で起こっているから)かもしれません。
だって、現代そのまんまをドラマ(漫画)にするのは大変ですよね。

でもいつもタイムリーな言葉を発するのが書き続ける漫画家と作家なのだとしたら、やはり「今」の漫画だから良いのでしょうね。
よしながふみと並行して読むのはオトナだからだな!(ダヴィンチのプラチナ本に『LOVELESS』は選ばれたのだろうか?選ばれないのはおかしい!!よしながふみ三浦しをんと来たら、次はこれだろう!!!)

1〜4巻でここまで虐げられてきた立夏が「自分で選択して」どんどんつよくなってきて、もう…成長にホロロです。例え3巻のオマケで立夏のオトナになった感じが荒んで見えてもいいのよ!それが彼の選択した外見ならな。