『幻の女』

御手洗は饒舌なところがいい。
紅子は寡黙なところがいい。

しかし御手洗「自分に子供がいたら、毎週動物園や遊園地に連れて行ってやる!」というよーなことを『セント・ニコラスのダイヤモンドの靴』(島田荘司 原書房)で力説してましたが、絶対にそんなことしないでしょう!彼もまた、子供には背中を見せて育てる人だと想います。岡本かの子が太郎が転んだ時も手をかさなかったように。そして紅子は寡黙ではないと反論もしないように。