『バッテリー』あさのあつこ  角川書店 

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。
ーー関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」


中学入学寸前に新田に引っ越してきた「天才ピッチャー」原田匠が、自分の球をしっかりと受け止められる永倉豪と出会って…。


天才と言われ、自分で自分の道もハッキリと分かってるという匠の凛々しさと脆さ…子供も大人もこういう、自分の中で誰にも頼れずに闘わなくてはいけないところを書かれてると、格好いいぜチクショー!!となりますね。
自分の中で葛藤して決断してきた人にしかない、何ともいえないぞくりとさせるセクシイなところが、もう匠にも豪にも勿論おじいちゃんにもあるんですよ。
(すみません、バッテリーでセクシイとか言って…)
そういう過程では誰にも会えないけど、抜けた同士が出会えるんですよね。
だから生きてられるんだよ中学生。


LOVELESS』の立夏もそうだけど、女性はそういう男性によろめきがちなのか、私がそういう属性なのか。


『No.6』もいいけど、こっちのほうが分かりやすいでしょうか、SFじゃないですし。
『バッテリー』(教育歌劇)で野間児童文芸賞、『バッテリー?』で日本児童文学者協会賞を受賞だそうです。ドラマ化も去年されてたと。ああ流行ってましたもんね、そういや。

ビバ、あさのあつこ!!
さー続き!つづきっ!!