『梅田地下オデッセイ』堀晃 早川書房

1981年02月発刊で現在は絶版。
でも図書館でお願いして貸してもらいました。


そしたら書庫の片隅「梅田地下オデッセイ」なんと堀晃氏ご本人のHPにも掲載されてます。
復刊ドットコムに投票は進んでいるようですが、こういう古典名作(24年経たらSFは古典といえますよね)は文豪名作を扱う岩波文庫のようにハヤカワが保存努力をして頂けないでしょうか。


81には私はまだ年齢が一桁なので当時読んでませんでした。
なんと表題作の「梅田地下オデッセイ」(60頁弱)よりも解説の石原藤夫氏のページのが長いのです(70頁弱)。
「梅田地下オデッセイ」の事件性がわかろうというもの。
今読むと「ラプラスの鬼」と可能性の放棄もこの20年の間で普及してしまっているのですが、先達は堀氏だったのですね。


この事件の数年後、私はわかつきめぐみの漫画から梶尾真治を知り『美亜へ贈る真珠』のような作品へ耽溺して行ったのですが、こういう系統は小説ではあまり見られず、漫画で見られる模様。