『湘南人肉医』大石圭 角川ホラー文庫 2003.11 

michiru72005-04-15



今日は原作と映画「最後の晩餐」の相違点を解説しましょう。
なんか死期が近いの?ってくらい親切。
原作、短くて良かったです。


大石圭氏公式サイトSubliminal 0


平均体重135kgの整形外科医が女性を援助交際等で誘惑し連れ帰って殺して食べてしまう話なんですが、映画を先にみてしまったので、相違点ばかりに視線が行ってしまいます。
原作は、美容整形医師は料理はしてもダイエットしません。罪悪感の捌け口は海外の少年少女へのボランティアです。「足長おじさん」になるわけです。そしていじめられっ子だった医師が何で自信を得たかというと「砲丸投げ」な訳です。そこで全国一位にまでなってしまう、いやー、デブを生かしてますね!
女性は上腕二頭筋が一番うまいとか頭は1時間で煮えるとかトリビアも載ってます。活用しないでね。
最後は赤ちゃん♀を誘拐してきて、自分好みの肉に、自宅に監禁して仕上げる長期計画中を立てます。
成長して13歳位になった女の子が、主人公が時々眺める、冷凍庫に入れてある一番美しいお人形である(医院長の娘の)女医の首を嫉妬の余りベランダから投げ捨ててしまってお迎えが…。

逆に映画は最後の晩餐 -The Last Supper- 伊良部以上デブの筈の医師が加藤雅也(『BROTHER』は格好よかったのに、の加藤)だし、ヨガみたいなことやって摂生もするし、ナンパして性交渉もするし(原作はしてません。出来ない?)、オイルも塗り込んでましたね。あと勤務先の看護士にも惚れられてましたね。原作は尊敬はされてましたが、性愛の対象ではありません。
あと警察は原作では一回、訪問して肉一切れ食べて帰ってました。
135kgがいきなり海辺でジョギングはしないですよねー。
(私だってしないし。脈拍130位をキープ出来る楽なスポーツにします。続けられそうなのを)


ええっと、大石ファンには女性が多いそうですよ。パンフに

「僕の作品は、女の子のファンは多いので、上品にしてもらって嬉しかったですよ」

とあるそうです。ほ、ほんと?誰?カイエンに惚れるようなゴスな方?