『英国ミステリ道中ひざくりげ』若竹七海/著 小山正/著光文社

若竹七海氏の『悪いうさぎ』は面白かったですね。表紙が、んーまた可愛くて内容とのギャップが次第に拡がりゆく様が堪りませんね。

末尾に40数名の名探偵が掲載されてますし、丁寧で膨大なミステリからの引用在り。
各作家別のコースも出来てます。

私はせいぜいクリスティアンですが(究めてるという意味ではなく、作風が好きという点で)、デヴォンシャー・クリームは猫でなくても舐めたいものです。
英国旅行というと楠本まき氏のものもかなり面白そうですが。若竹氏のはかなり真面目にミステリ三昧です。マッシュルームやマメと麦のスープが実は美味い(英国って味には期待出来ないと思ってました)というのも興味あり。美味しいのか、そうか…。

本は別に邦訳されてないのを読もうというパワーもないのですが、美味しいとこなら行くよ!スペインで一回も味噌汁を飲まなくても、飲みたいとすら思わなかったので(他の日本食も1ヶ月間、別に食べたいと思わなかった)

ミステリ・ウォーキング・ガイドブックも色々出てるそうでシカゴ、NY、ワシントン編も倫敦に並んであるみたいです。

旅行で段ボール箱2つ分抱え、郵便局に赴くのが当たり前の旅行って、本当に本が好きなんですね〜。ヘイ・オン・ワイ(ウエールズの古本の街)漫遊記もしっかり載ってます。日本だと静岡?(十年前はそうだった筈)いや神保町か。

ご主人はバカミスやSF好きな方なので、そちらのガイドも充実してます。
実は情報量が凄いので3週間かけてちびちび読んでました。