『精霊たちの家』イサベル アジェンデ1989/12(ソフトカバー1994/05)国書刊行会


久し振りに「小説」を読みました。
最近読んでいたのは、ただの文章の羅列だったのだ。
「小説」として抜群の面白さ。
エネルギッシュな南米の展開と対照になんて日本は落ち着いているんだ、死んでいるのか?と問うてしまう程。

人生で二度と会えない人々、雇用関係と地位、怒りと赦し、愛と無視、沈黙と微笑み、因果と応報。1頁毎に、膨大なエネルギーが通り過ぎるので、日本でならこれで十分短編となりそうです。

霊に関しては、居ると思えば居るし、居ないと思えば居ないだろうとおもいますが、南米では精霊が行き交っているのでしょう。

観てませんが、『愛と精霊の家』としてビレ・アウグスト監督が1994年に映画化。アントニオ・バンデラスも出ているそうです。3代の物語だから、2時間19分は短いのではないかと懸念するも、現代の観客が五時間も映画館に座っているのは不可能なので仕方ないでしょうか。

日本以外の小説やノーベル賞作品読破とかしてみようか…。


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