『ふたりの証拠』 アゴタ・クリストフ1991/11 (2001/11) 共に早川書房


前作では追求されなかった謎が後半でやはりノとなるが、『第三の嘘』があるのでなんとも言えない。
内容は前作よりも好きです。文体も分かりやすいし。やはり肉体交流は人間として求めるのかノそうか、と安心しながらもちょっと肩すかしくらいつつ、読んでました。
『四季』『FSS』に比べたら読み解きも不要な平明な文章で。そしてラスト。やっぱ『悪童日記』で感じたことは事実だったのかしら。10年以上前の作品だから、この作品以降、そういうトリックが現在は普遍性を得てしまったのではないかとも言えますが。『第三の嘘』を待とう。って嘘だもんねえ。