『悪童日記』アゴタ クリストフ1991/01 早川書房

寒い国の文学らしいクールな筆致。酷薄にみせかけた、純粋でひたむきな、ただの「愛」。
発行当時「フリッパーの二人みたい」という評価が多く、余りにふざけた連想の物言いと憤慨し、放置してました。。作品は良さそうだったので、先入観を持ちたくないなと思って。

12年経た今にして、手にとるはめになりましたが、今で良かった。

しかし、ラストでありがちなトリックではないかと疑問が生まれ、『ふたりの証拠』へ…。

読むきっかけは「屁理屈ぬきで一番おもしろかった小説は?」という2ちゃんの板で好評だった為。イーエスブックスでも確認出来るので「次の駅で降りるはずがいつのまにか終点だった、今日は学校・会社なのに気がついたら朝だった、そんな小説達」をお探しの方は訪ねてみて下さい。私も肯く名作多し!です。
一位のアレは今読んでます!やっぱり面白い…!!どーにも止まらない!