『世界音痴』穂村 弘

確かに内容は面白かったです。『西洋骨董洋菓子店』でタッキーが走っていた公園で読んでて、ぶふっと吹き出してしまい、そばの犬に顰蹙をかっちまいました。感想は、私もまだまだこんな若造で結婚の心配なんてしてらんないなと。穂村先生のように夜に自分でも意識が無いままチョコスティックを左手でくくーっくくーっと押し込みながら食べるレベルにまでいって将来を心配するのでないと!
杞憂に過ぎないと!
うむ。で穂村先生にスケ番が会いにくるシーンがあったのですが、そのスケ番が「先生に会うのに5kgダイエットしてきました!」というのですよ。そして穂村さんは堪えきれず(感動の余り?)「結婚しよう!」と叫んでしまうのです。

はい、ここですね、ここで「え?」となりますよね。その女性が例えば160cmで80kgだった場合「本当は100kgあったの…」なーんて初対面でちょっと下を向きながら言ったりしたら…
あんたは騙されとんのかい!
と。交通整理のオバハンの如くピピー!ピピー!!。とさかっている穂村先生を注意してあげたいものです。

 ここまでそんな一行で憤るのも私が今ダイエッターだからです。でも「俺の為に痩せるなんて…」ってそんなに微笑ましいことか?そんなの個人の健康の為でしょ?なんていっているから結婚やら恋愛やらから枯山水な毎日なのでしょうね。
哲学者は密室に隠るしかないってか。