『本格的  死人と狂人たち』鳥飼否宇2003/09原書房

理科数学の知識をふんだんに使い、論理的な推理が繰り出されますが、別に「フィボナッチ」数列や「黄金分割螺旋」が分からなくても構わず楽しめます。
また、登場する教授でマトモな人が居ないのが、また良いものです。土屋学部長よりも変。第一講は「変態」第二講「擬態」第三講は「形態」。別々のテーマなので第一講の高度な数学に振り落とされないよう、気をつけて。

さて第一講では、「犯罪を志向せず研究を志向する」増田の異常性が解決する。警察官がバカを休み休み言っていたのに、吹きだしてしまいました。最早ミステリではない…、かも。

そして第二講「擬態」。各講義のレジュメは勉強になるし、ぺッカム型擬態の理論を「女装して好みの男を物色のも一種のぺッカム型擬態」と発展させてもいる。そしてラストの「発覚した理由が」…脱力。脱構築っていうんですか。

全ては本格「的」だから許されるのだ!バカボンのパパなのだ!(←無関係)


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ユラールのTシャツは「ヴィンテージブルー」 「ブルーブルースカイ」を注文。
前者だけでも良いんだけど、まあ、綺麗な色も買っておくかな、と。
6月に届くのが楽しみです!

『血まみれの月』をさくっと読み終えたので、新青年傑作選『君らの死で死を孕ませよ』だー!!(タイトルが好きで手にとったら大当たり!)なんと「陰獣」が入っているぞ!FFSを読みはじめた頃に読んだなー。懐かしいなあ。「サーカス団パノラマ島にかえる」でも流しながら読みたいものだ…。