『消失!』 中西智明 1990/10 講談社

バンドネタから始まり、作者と同名のキャラが存在する為、『真っ黒な夜明け』みたいなのだったら、どうしようと嫌な予感があったのですが、ちょっと読んだら、とんでもないッス!すごいトリックだ!
パズルものの要素も多少はありますが気にせず読めます。ネタバレ感想しか書けませんので反転。

一番の仕掛けはガイシャ(被害者)でしょう。
こんなんアリ?!これはアクロイド殺しに匹敵する衝撃でしたね。後書きで作者は最後に驚いて下さい、みたいなニュアンスを漂わせてましたが、いや、最後の回答よりもね、ガイシャ…ですよ。人によっては違うのかもしれないけど、いやーこのガイシャは…そっか消失!だもんねー。

文体もクセがなく読み易いので他の作品を読みたいのですが、まだこの作品しかないみたいなんですね。こんな衝撃作でなくてもいいから読みたいです!書いていくうちに傑作が生まれてくるんですよー!だから書いて!