『ピーコ伝』ピーコ 、(聞き手)糸井 重里 2001/10日経BP出版センター(2003/09文芸春秋)

良くある体験記なんだけど、聞き手が糸井さんなんで、やはり相手もある程度は気を許してるみたいです。
ピーコ。確かにカテゴリはおかまだけど、毒舌だけど、それだけだったら、画面からは消えてますよね。また、おすぎの師匠は淀川長治(情というより色気、枯淡も激情も粋も甘いも嗅ぎ分ける最高の評論家です。サヨナラ〜の姿だけではあ・り・ま・せ・ん)だし、きちんとバックグラウンドがあるんです。

幼い頃の話、可愛い男の子との話もあります。普通、聞きたいことは糸井さんがちゃんと聞いてくれてます。
そして眼の摘出の話もあります。
わりと大切なのって「懲りる」ことじゃないでしょうか。
本当に懲りると素直になリます。
そうして、一人になったりどん底に位置したりすると、やっと本当に行きたいところに移動するエネルギーが出てくるんです。

よくあるきっかけだけど、それを受け入れるか、また突っぱねて更に大きい問題の雪だるまにするかで人生の末路が変わってくる。

カルロス・ゴーンも「人生は問題を解決するところ」って言ってました。(それが林真理子との対談という舞台なのが不思議だが。)こういう器の大きい社長は良いなあ…。(勿論本田も井深も各々に大好きですが)

ピーコが、ある時いきなりサッパリして表情が綺麗になった。その時に摘出を知ったので、この本をずーっと待ってました。流石、ほぼ日…。

そうそう、淀川さんとおすぎ(杉浦孝昭)の映画評は『おしゃべりな映画館』。明日紹介しましょう。

あと良く聞かれる『四季』と『女王の百年密室』『迷宮百年の睡魔』の関連ネタ。メールで教えてもらったのと自分の読み直しの結果…。以下反転。デボウが「私もクロン」と言っていたのでメグシュツカ(四季)のクロンて事か…。

マガタシキ
メグシュツカ

マイケル ジャクソン
イカ ジュク

ビル ゲイツ
ビージー