2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『流れ星とあそんだころ』連城 三紀彦 2003/05双葉社

展開が左に転び、右に廻り、前に倒れることが、数回!これは実写禁止。男の顔の良さが、これまたネタバレに繋がってしまうからですね!凄いなあ、連城はどんどん巧くなる。書店に人気本として並んでましたが連城作品は誰に人気があるのでしょうか?ミステリ…

『東京異端者日記』森 奈津子 (著) 単行本(ソフトカバー) (1999/08) 広済堂出版

地に足のついた様々なセクシュアル・マイノリティとの交流を描く日記。 「現実世界」「幻想世界」の彷徨った軌跡。菊地秀行先生や大原まり子、江上冴子ら登場。そして伯爵・井上雅彦のエピソード…ここに書くのはおこがましいと感じる程の。森さん参加の『ハ…

『新宿歌舞伎町駆けこみ寺 ー解決できへんもんはない』玄 秀盛 2003/04角川春樹事務所

人が何かをしようとすると足を引っ張る人はどこにでもいるし、それは甘い汁を吸いたい人だと思う。 著者は発病と同時にボランティアを実際に「始めた」ことが凄いのだ。 また死ぬまで、地位やお金や目に見えるものに執着してしまう人間ばかりのなかで(「経…

山頭火

朝、会社に向けて歩いていると前の女性が振り向いて「おはよう!」。 私の靴音や香水…いや微量のはず…アロマのポットを洗ったからオレンジの匂いがきつい…いやそんなのでは分かる訳…『エスパイ』?…と騎士の攻撃スピードのように推理しましたが 「ウインドウ…

『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ1979/08 ハヤカワ・ミステリ

のっけから名作の香り。『雪国』かというようなOP。美しいです…。 そして、醸す雰囲気がまた…。そして無理を感じさせない構成、名作ってこういうものですよ。良い時間をありがとう、アイリッシュ。死後のアイリッシュのエピソードも流石。『砂の器』原作とド…

『幻の女』

御手洗は饒舌なところがいい。 紅子は寡黙なところがいい。しかし御手洗「自分に子供がいたら、毎週動物園や遊園地に連れて行ってやる!」というよーなことを『セント・ニコラスのダイヤモンドの靴』(島田荘司 原書房)で力説してましたが、絶対にそんなこと…

『経験を盗め』糸井重里(聞き手)2002/08 中央公論新社

普段は全く知らない世界。 触れていても、氷山の一角でしかないのを「氷山」だったのだと気付く、アプローチの本。 書評では糸井さんが相変わらずあざといとか、人の褌で相撲をとか言われてますが「自分」を線引き出来る人なんている訳ないし、紹介してもら…

『まあじゃんほうろうき』西原 理恵子1990〜1994(文庫1996)竹書房

私の1stユースシーズンを彩った漫画。西原先生の隣り駅に住んでいた位、熱狂してました。(偶然) この巨匠に惚れて、同化しようとして、結構酷い目にあったこともあるが、良き追憶となった今、過去を笑い飛ばせる女になってしまったような…。 いかんいかん…

『ノンセクシュアル』森 奈津子 (著) 文庫 (2001/02) 角川春樹事務所

てっきり、上記本のノリかとおもいきや…森先生作風多過ぎ!騙されました。死にそうなのにギャグを飛ばす方々が…恐い。生に執着がないという訳でもないのに。客観化出来過ぎ…。それにしても現実にノンセクシュアルの方は存在するのでしょうか。ある意味、自律…

『西条秀樹のおかげです』森 奈津子 (著) 単行本 (2000/06) イーストプレス

奈津子お姉様(笑)から、こんな腹を抱えて笑ってしまうようなネタが炸裂するなんて信じられません。ヘテロセクシャルの方々にも笑って頂けることうけあい。漫画化してほしいけど…あ、いえ…何でもないです。絵は南かずか先生かな(調べないように)。「悶絶!バ…